5Gの問題点

5Gが普及しない理由|普及を妨げる3つの要素と2020年後半戦の5G普及計画を徹底解説

5Gが普及しない理由|普及を妨げる3つの要素と2020年後半戦の5G普及計画を徹底解説

鳴り物入りで始まった5Gですが2020年8月現在、契約数は当初の盛り上がりと比較して思ったような伸びを見せていません。

むしろ現状では「普及していない」と言っても過言ではないでしょう。

5Gサービスが伸びない原因はコロナ禍など様々ですが、キャリア各社はこれらの問題を克服すべく様々な努力を行い、2020年秋から冬には5Gが普及するかもしれないとも言われています。

2020年前半戦、当初は最も注目株だった5Gが普及しなかった理由と、今後の普及に向けての見通しについて詳しく解説していきましょう。

5G契約は伸びていない

5G契約は伸びていない

結論的に言えば、2020年3月末ころからスタートした日本の5Gサービスは2020年8月現在、期待した以上には全くもって伸びていないということが言えます。

契約数は当初の見通しを多く下回っています。

まずは5G契約者数から5G普及の現状を考察していきましょう。

NTTドコモは目標も10分の1

NTTドコモの5G契約者数は2021年までの目標のわずか10分の1に留まっているというのが2020年8月時点の現状です。

NTTドコモは2021年3月末までに250万軒の5G契約者数を目標に掲げていましたが、8月1日時点で24万契約とまだまだ目標の10分の1にも届いていません

もちろん、2021年3月までに徐々に5G契約者数は増えていくでしょうが、目標に到達することができるかどうかは現状では極めて不透明だと言えるでしょう。

auとソフトバンクはドコモ以下か

NTTドコモと並んだ3大キャリアであるauやソフトバンクは5Gのみの契約者数を後悔していません。

そのため、実態は不透明ですが、おそらく契約者数はドコモを下回る24万契約未満であることが予想されます。

この2つのキャリアはそもそもの契約者数がドコモよりも少なく、auは5Gプランの料金が高く、ソフトバンクは5Gの通信エリアが極めて狭いという問題点を抱えているためです。

5G契約が伸びない理由

5G契約が伸びない理由

5G契約が伸びない理由は主に以下の3つです。

  • 通信エリアの狭さ
  • 高額な端末価格
  • iPhoneの5G非対応

通信エリアが狭く、5G対応端末が高価な上に日本人が最も利用しているiPhoneでは5Gを通信することができないという事情があります。

日本で5Gが普及しない3つの理由について詳しく見ていきましょう。

通信エリアの狭さ

5Gが伸びない最大の理由は通信エリアの狭さでしょう。

5G基地局1つの通信エリアは200mです。

そのため、広範囲に通信エリアを広げるためには無数の基地局を設置しなければなりませんが、どのキャリアも基地局設置が全く間に合っていないのが現状です。

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多くのキャリアで、通信できるのは東京駅周辺、スタジアムや駅や空港などの公共施設、主要都市のメインターミナル付近などと限定されているのが現状で、まだまだ生活圏内まで5Gが通信できる状態ではありません。

つまり、日常で5Gが使えない中、4G LTEよりも高い料金を支払ってわざわざ5Gプランへ変更する人はそれほど多くないのです。

高額な端末価格

5Gを通信するためには5Gに対応した新たなスマホを購入しなければなりません。

この端末が多くのメーカーで10万円以上します。

端末価格の高額化というのも、5Gが普及しない大きな原因です。

ほとんどの人が自分の生活圏で使用することができない5Gを通信するために、わざわざ10万円以上する端末への買い替えを行わないので5Gは普及ないのではないかと言われています。

iPhoneの5G非対応

日本独特の理由がiPhoneが5Gに対応していないという点です。

日本人の中でのiPhoneのシェアは2019年で約6割と、実に圧倒的なシェアを誇っています。

日本人の多くが機種変更はiPhoneから新型iPhoneへ行なっているという現状の中で、目下最新の機種であるiPhone 11やiPhone SEは5Gに対応していません。

日本人の認識としては「5Gに切り替えてiPhoneが使えなくなるのであれば5Gは我慢する(見送る)」という人が圧倒的に多いので、日本では「iPhoneが5Gに対応しない限り5Gは普及しない」とさえ言われています。

日本に5Gが普及しない最も大きな原因の1つが日本人の中で圧倒的なシェアを誇るiPhoneが5Gに対応していないという点をあげることができるでしょう。

新型コロナウイルスの5Gへの影響

新型コロナウイルスの5Gへの影響

5Gは上記のような理由によって日本ではいまいち普及していません。

それに加えて、運悪く5G登場と同時に新型コロナウイルスの感染拡大という問題が発生してしまいました。

店舗は営業自粛を余儀なくされ、それは5G普及を妨げた原因の1つだと言われています。

緊急事態宣言下の店舗営業縮小

2020年春の緊急事態宣言を受けて、キャリアの販売店は営業時間を縮小していました。

この結果、NTTドコモは、第1四半期のスマホやタブレットの販売台数が前年同期比で4割弱落ち込み、約130万台減少し、KDDIも45万台減少したとされています。

営業自粛の影響によって店舗での5G端末への営業をすることができなかったというのも5Gが普及していない大きな原因の1つとして考えられます。

2020年後半以降の5G普及計画

2020年後半以降の5G普及計画

出遅れてしまった日本の5Gですが、2020年秋以降は爆発的な普及を期して、キャリア各社は通信エリア拡大に努めています。

4G電波の5Gへの転用を行なっているキャリアもあれば、新規基地局を加速度的に作っているキャリアもあります。

さらに、最も大きな鍵を握るのはiPhoneの5Gへの対応です。

今後の日本における5G普及の見通しについて詳しく解説していきます。

KDDIとソフトバンクは4Gを5Gへ転用

総務省では2020年秋以降に4Gの電波を5Gに転用できるように法整備を進めています。

これによって、KDDIとソフトバンクは一気に5Gへの転用を行う計画です。

遅れていた5G通信網の整備が一気に広がるでしょう。

また、KDDIとソフトバンクは共同で5Gジャパンという会社を作り、地方での5G通信網は共同で設置していく方針です。

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このような取り組みからKDDIとソフトバンクは5G通信網の遅れは取り戻すことができるのではないかと言われています。

ドコモは新規の基地局整備を加速

ドコモは4Gの5Gへの転用は消極的です。

しかしドコモはキャリアの中で唯一衛星の干渉問題がない4.5GHz帯を割り当てられているため、新規の基地局をどんどん整備する方針です。

2021年3月末までには、全ての政令指定都市を含む全国500都市を5G通信エリアにするという従来の方針に変化はありません。

楽天モバイルの逆襲はあるか

5Gで台風の目になるのではないかと言われているのが楽天モバイルです。

4G LTEでは完全な後発組の楽天モバイルですが、楽天モバイルの4Gのネットワークはソフトウェアアップデートをかけるだけで非常に簡単に5Gへ転用できるようになっています。

2021年夏には人口カバー率96%達成できると発表しており、4Gでは遅れた通信エリアに関して5Gではライバルに並ぶことになる見込みです。

さらに楽天モバイルはキャリアの中で唯一最初から5Gをベースとしたコアネットワークとなる「スタンドアローン」方式で5Gサービスをスタートさせる予定ですので、他社よりも高速通信を実現できる可能性があります。

楽天モバイルは限定で1年間無料で利用することができるので気になった方は下記から早めに申し込みをするようにしてください。

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iPhone12の登場で火がつくか

そして、日本での5G普及の鍵を握る5G対応のiPhoneであるiPhone 12は2020年10月に発売予定となっています。

おそらくキャリア各社はiPhone 12発売を契機に、白熱した5G獲得競争を繰り広げることでしょう。

日本で5G契約に火が付くとしたらiPhone 12が発売される2020年10月以降となるでしょう。

まとめ

日本で5Gが普及しない原因は以下の3つです。

  • 通信エリアの狭さ
  • 高額な端末価格
  • iPhoneの5G非対応

ただしキャリア各社はエリアの拡大を急ピッチで進めており、iPhone 12が登場したら一気に5G契約が普及する可能性があります。

周りが5Gになってから慌てないよう、今のうちに各社の料金プラン等と頭に入れておくとよいでしょう。

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