第4の大手キャリアの楽天モバイルでは、1年間無料、1年後は2980円で使い放題という料金プランですでに4G LTEサービスでは料金革命を起こしています。
そんな楽天モバイルが2020年9月に5Gサービスをスタートさせる予定で、2020年10月に発売が噂されている5G対応iPhoneとの絡みで「楽天モバイルは5Gで台風の目になるのでは?」と期待されています。
楽天モバイルの5Gの料金プランの見通しと、心配されている楽天モバイルの5G通信エリアについて詳しく解説していきます。
目次
三木谷社長は「驚きの料金プラン」を明言
楽天モバイルは5Gスタートを当初予定していた2020年6月から2020年9月へ延期しました。
しかし、料金プランに関しては社長自ら「サプライズがある」ということを言及しています。
楽天モバイルの5G料金プランの見通しがどのようなものになるのか、社長の発言などから考察していきましょう。
5Gスタートは9月に延期
楽天モバイルは6月開始予定であった5Gサービスを9月へ延期しました。
これは楽天モバイル側の問題ではなく新型コロナウイルスの影響で、三木谷社長は「インドでコロナの感染が増えてしまい、データセンターへのアクセスができなくなった」と述べています。
しかし、日本ではiPhoneが5Gに対応しないと5Gは普及しないと言われており、5Gサービス開始をことさら急ぐことはありません。
それよりも、5G対応iPhoneであるiPhone 12の発売時期までにいかに通信エリアや顧客満足度を高めるサービスを用意できるかの方が重要でしょう。
結果的に楽天モバイルは5Gサービスを延期させたことによって、両者の用意を整える準備ができたと言えるでしょう。
楽天モバイルの5Gサービス開始は9月下旬ごろと楽天モバイルの山田喜久社長は回答しています。
「驚きの料金プラン」を明言
楽天の決算会見で三木谷社長は5Gについて「料金プランは驚きもあるかなと思う。是非とも楽しみにしていただきたい。来るべきタイミングで大々的な発表をしたい」と述べています。
楽天モバイルは4Gサービスで月額2,980円というサプライズを起こしました。
さらに人数限定で1年間は月額料金が無料になります。
他社の料金プランは、4Gの基本料金プラス1,000円というのが基本になっているので、もしかしたら楽天モバイルは「3,980円で使い放題」という可能性もあるかもしれません。
5Gなら楽天モバイルは他キャリアとスタートラインは一緒
楽天モバイルは5Gサービスについて「後発の楽天モバイルが4Gで他社に肩を並べるのは難しい。しかし、ほぼ同じスタートラインに立つ5Gネットワークなら勝負を挑めるかもしれない」と述べています。
5Gは基地局の整備が新たに必要となるので、新たに基地局整備をするという点では先行組のNTTドコモやKDDI(au)やソフトバンクと5Gでは同じ土俵に立てるということです。
では、楽天モバイルは具体的にどのような基地局整備計画を立てているのでしょうか?
楽天モバイルは4Gネットワークを前倒し
楽天モバイルは現在首都圏を中心とした都市部でのみ自社ネットワークで通信し、そのほかのエリアはKDDIのネットワークを借りている状態です。
そのため、5Gをスタートさせても通信エリアの狭さが問題視されてきましたが、ここに来て通信エリアを急速に拡大しています。
そして、そもそも最後発の楽天モバイルは現在構築中のネットワークが全てすぐに5Gに対応できる仕組みになっています。
つまり、5Gに関しては他のキャリアと同じ土俵で勝負できるようになるのです。
楽天モバイルの通信エリアについて解説していきます。
2021年には人口カバー率96%に
楽天モバイルは総務省に対して2026年3月末までに人口カバー率96%にすると計画を提出していました。
しかし、基地局の整備は急ピッチで進んでおり、2020年の決算会見でさらに進んだ整備計画を発表しています。
- 2021年3月末:人口カバー率70%
- 2021年夏:人口カバー率96%
総務省に提出した計画よりも5年も早く人口カバー率96%を達成する見込みです。
これは4Gの計画ですが、今は首都圏でしか通じない楽天モバイルの回線はあと1年ほどで、日本の人が居住している区域ではほとんど通信できるようになる見込みとなっています。
楽天は4Gネットワークが5G対応できる
さらに、そもそも後発組の楽天は5G時代も見越して4G基地局の整備を行なっています。
楽天モバイルの4Gネットワークはすでに5Gにも対応できるようになっているおり、ソフトウェアアップデートをかけることで、5Gのネットワークになるとのことです。
これは場合によっては他のキャリアよりも早く5G通信網が出来上がるかもしれません。
このように、4Gに関しては完全な後発組の楽天ですが、5Gに関しては他キャリアに追いつける可能性を秘めています。
楽天モバイルはスタンドアローンで勝負できる
さらに、楽天モバイルは最初から5Gをベースとしたコアネットワークとなる「スタンドアローン」方式で5Gサービスをスタートさせる予定です。
NTTドコモやKDDI(au)やソフトバンクは4Gをベースにして5Gを付加した形の「ノンスタンドアローン」方式で5Gサービスをスタートしています。
しかし「ノンスタンドアローン」方式はスタンドアローン方式よりも速度が遅いのが難点で、各キャリアは徐々にスタンドアローン方式へ移行させていく予定です。
楽天モバイルは最初からスタンドアローン方式ですので、他社以上の「超低遅延」を体験することができるでしょう。
iPhone5Gの登場で火が付くか
iPhone12が登場し、そのiPhoneを楽天モバイルが取り扱うことができれば、楽天モバイルは5Gで火が付く可能性があります。
他社よりも料金が安い上に、通信エリアも他のキャリアと変わらないのであれば多くのユーザーが料金の安い楽天モバイルを選ぶでしょう。
日本ではiPhoneが5Gに対応しなければ5Gは普及しない
「日本ではiPhoneが5Gに対応しなければ5Gは普及しない」と言われています。
その理由は簡単で、日本人のほとんどがiPhoneを使用しているからです。
実に60%程度の人がiPhoneを使用していると言われているため、iPhoneユーザーはiPhoneが5Gに対応しない限り、機種変更をして5Gプランに加入する可能性は低いと言えます。
つまり、楽天モバイルがもしも5G対応iPhoneで料金プランにサプライズがあるのであれば、多くの人が楽天モバイルでiPhoneを契約し、楽天モバイルで5Gを通信する可能性があるのです。
iPhone 12登場と同時期に楽天モバイル5Gはスタートする
楽天モバイルの5G開始が9月末、そしてiPhone12の発売予定が10月だと言われ、両者の開始はほぼ同時期です。
もしも楽天モバイルがiPhone12を販売し、セットの格安料金プランを提供したら、若いユーザーを中心に多くのiPhoneユーザーが楽天モバイルに流れるでしょう。
楽天モバイルは5G開始と5G対応iPhone発売によって5G競争の台風の目になる可能性を秘めています。
まとめ
楽天モバイルの5Gは2020年9月下旬スタート予定で、すでに社長は「料金にはサプライズがある」と格安プランの発表を匂わせています。
同時期に発売する日本でダントツトップのシェアを誇るiPhone12を楽天モバイルで取り扱うようなことがあれば、楽天モバイルには一気に火が付く可能性があります。
楽天モバイルの通信エリアの進捗と、やがて発表されるであろう料金プランに注視していきましょう。
また楽天モバイルは1年間は4Gサービスを無料で利用することができます。
将来的に楽天モバイルへの5Gへの切り替えを考えている人は無料の今から切り替えてしまうのも得策でしょう。
詳しくは公式ホームページをご覧ください。