5G基礎知識

Galaxy Z Flip 5 徹底解説:折りたたみスマホの新たな標準を切り拓く

【2026年8月14日 更新情報】

Samsungは2026年7月22日、Galaxy Unpacked JulyでGalaxy Z Flip8を発表。日本では7月23日から予約開始、2026年8月7日発売済みで価格はSIMフリー256GBが192,680円〜(512GBは222,680円)です。カバーディスプレイは4.1インチに大型化され、Good Lock不要で主要アプリが動作するようになり、本記事のZ Flip5の弱点「カバー画面のアプリ制限」も改善されました。Z Flip5はすでに2世代前のモデルで、中古・整備品が狙い目の価格です。本記事は「Z Flipシリーズの使い勝手」の参考としてお読みください。

はじめに:Galaxy Z Flip 5が切り拓いたスマホ体験


Galaxy Z Flip 5は2023年登場の縦折りスマホ。カバーディスプレイ「フレックスウィンドウ」の大型化で折りたたみの使い勝手を前進させたモデルです。2026年8月現在の現行機はZ Flip7・Z Flip8ですが、中古・整備品価格が下がった今、折りたたみを試す選択肢になり得ます。

デザインと携帯性:ファッションと機能性の融合

項目 内容
フレックスウィンドウ(カバー画面) 約3.4インチに大型化(Z Flip4比 約3.78倍)。閉じたまま通知確認・ウィジェット操作・一部アプリ起動が可能に
ヒンジ・厚み 新「フレックスヒンジ」で隙間なし、厚みはZ Flip4比2.0mm薄型化。開閉時にやや緩く感じるとの声もあるが不具合ではない
サイズ・重量 閉時85.1×71.9×15.1mm、約187g。「コンパクトで持ち運びやすい」と好評
カラー ドコモ版:Mint/Graphite/Lavender、au版:Mint/Graphite/Cream
注意点 ヒンジ保護タイプのケースを付けるとかさばる・デザイン性が損なわれるとの声あり

ディスプレイ性能:美しさと使いやすさの両立

項目 内容
メインディスプレイ 6.7インチDynamic AMOLED 2X、FHD+(2640×1080)、最大120Hz。「見やすく発色が鮮明」と好評
カバーディスプレイ 3.4インチSuper AMOLED(720×748)、Always On Display対応。Good Lock利用で起動アプリを拡張可能だが、標準では対応アプリが限定的で「UIが崩れる」「閉じたまま1日は厳しい」との声も
折り目・保護フィルム メイン画面の折り目は「慣れると気にならない」が触覚的な凹凸は残る。長期使用で保護フィルムの気泡・浮き・液漏れ様の症状の報告あり(折りたたみ機共通の課題)

パフォーマンス:日常使いからゲームまで快適に

項目 内容
SoC Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy(Galaxy向け最適化版)。AnTuTu約130万点でGalaxy S23と同等、前モデル比で大幅向上
メモリ/ストレージ RAM 8GB、ROM 256GB/512GB(ドコモは256GBのみ、auは両対応)
実用性 高負荷3Dゲームを長時間プレイしても発熱は穏やかで快適との声

カメラ機能:自撮りの常識を変える

項目 内容
構成 広角12.0MP(F1.8)+超広角12.0MP(F2.2)のデュアル、インカメラ10.0MP(F2.2)
最大の強み 閉じたままアウトカメラで高画質セルフィーが撮れる「フレックスウィンドウ連携」。手かざしシャッター・自立ハンズフリー撮影にも対応
動画 4K(3840×2160)@60fps。「手ブレ補正が強力」と評価
画質評価 「解像感が高く自然な発色」と好評。マクロも強いがデジタルズームの実用域は2〜4倍まで(最大10倍)

画素数ではハイエンド機に劣るものの、フォームファクターを活かした撮影体験で自撮り・Vlog層に独自の価値があります。

バッテリーと充電:一日を支える持続力

項目 内容
容量 3700mAh(標準値)。公称ネット利用最大17時間・動画再生最大20時間
実際の持ち 「通常使用なら1日は全然いける」との声が多い一方、ヘビーユーザーは「ギリギリ1日」との声も。閉じた状態は消費が少なく、開いて使うと減りが早い
充電 付属ACアダプタで約100分。「基本保護」(95〜100%維持)「保護最適化」(就寝中一時停止)で劣化を抑制可能
劣化目安 「設定」→「バッテリー情報」で確認可能。80%以上あれば交換不要の目安

耐久性と長期利用:折りたたみスマホの懸念

項目 内容
ヒンジ耐久性 新「フレックスヒンジ」で隙間なし。前モデルZ Flip3は20万回開閉に対応と公称、Z Flip5も同等以上とみられる
防水・防塵 IPX8(水深1.5m・最長30分)対応だが防塵非対応。屋外での砂・塵の侵入には注意
折り目・保護フィルム 「使ううちに気にならなくなる」との声がある一方、長期使用でフィルムの気泡・浮き・液漏れ様症状の報告あり
保証・修理 画面故障時の保証適用を巡るトラブル報告あり。ヒンジの微細な傷は自損扱いで保証対象外になる場合も。購入時に保証内容の確認を推奨

Galaxy AI:スマートフォンの未来を体験

ソフトウェアアップデートによりGalaxy AI機能に対応しています(利用にはSamsungアカウント設定が必要)。

  • かこって検索:画面上の気になるものを指やSペンで囲むだけでGoogle検索。SNS・動画・メッセージ画面でも起動可能
  • リアルタイム通訳:通話中の異なる言語をリアルタイム翻訳
  • チャットアシスト:メッセージのトーン調整・誤字修正・翻訳
  • フォトアシスト:AIによる被写体の移動・削除・背景生成、壁紙生成
  • ノート/ウェブアシスト:メモ・PDFの要約翻訳、Webページ要約

注意:「かこって検索」等の一部AI機能はカバーディスプレイでは利用できません(Samsungはカバー画面を「一目で情報把握」用途と位置付け)。

2026年7月時点のソフトウェアサポート状況

Z Flip5は「4世代OS更新+5年セキュリティ更新」対象機種で、Android 13から14→15→16(One UI 8)と3回更新済み。残り期間の詳細やZ Flip7・Z Flip8との比較は後述の「2026年の視点」章にまとめています。

競合モデルとの徹底比較:あなたに最適な一台は?

主要な競合モデルとスペック・価格を比較し、Galaxy Z Flip 5の立ち位置を確認します。

Galaxy Z Flip 5 主要スペック一覧

項目 スペック詳細
CPU Snapdragon 8 Gen 2 Mobile Platform for Galaxy
メインディスプレイ 6.7インチ Dynamic AMOLED 2X (2640 x 1080 FHD+, 120 Hz)
カバーディスプレイ 3.4インチ Super AMOLED (720 x 748)
RAM 8GB
ストレージ 256GB / 512GB
アウトカメラ 広角 12.0MP (F1.8), 超広角 12.0MP (F2.2)
インカメラ 10.0MP (F2.2)
バッテリー容量 3700mAh (標準)
サイズ (開いた状態) 165.1 x 71.9 x 6.9mm
サイズ (閉じた状態) 85.1 x 71.9 x 15.1mm
重量 187g
防水性能 IPX8
防塵性能 非対応

Galaxy Z Flip 4からの進化点

項目 Galaxy Z Flip 5 Galaxy Z Flip 4
カバーディスプレイサイズ 3.4インチ 1.9インチ
ヒンジデザイン 隙間なし 隙間あり
閉じた状態の厚み 15.1mm 17.1mm
SoC Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy Snapdragon 8+ Gen 1
AnTuTuベンチマークスコア (参考) 約130万点 約106万点
メインカメラ配置 横並び 縦並び
バッテリー容量 3700mAh 3700mAh
防水性能 IPX8 IPX8

最大の進化点はカバーディスプレイの大型化(1.9→3.4インチ)とSoC刷新によるベンチマーク向上。バッテリー容量・防水性能は変更なしです。

Galaxy Z Fold 5との違いと選び方

Samsungの折りたたみは縦折りFlip横折りFoldの2ライン。他機種も含めた比較は下表の通りです。

項目 Galaxy Z Flip 5 Galaxy Z Fold 5 Galaxy S23 (参考) iPhone 14 (参考) Motorola razr 40 ultra (参考)
フォームファクター 縦折り 横折り ストレート ストレート 縦折り
メインディスプレイサイズ 6.7インチ 7.6インチ 約6.1インチ 約6.1インチ 約6.9インチ
カバーディスプレイサイズ 3.4インチ 6.2インチ なし なし 約3.6インチ
SoC Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy A15 Bionic Snapdragon 8+ Gen 1
RAM 8GB 12GB 8GB 6GB 8GB/12GB
重量 187g 253g 約168g 約172g 約188g
主な特徴 コンパクト、ファッション性、高画質自撮り 大画面、生産性、Sペン対応 高性能、汎用性、カメラ エコシステム、シンプル操作 大型カバーディスプレイ
価格帯 (参考) 約13.9万円~ (新品) 約25万円~ (新品) 約12万円~ (新品) 約11万円~ (新品) 約13万円~ (新品)

Z Flip 5(187g)はFold 5(253g)より大幅に軽量。大画面・Sペン重視ならFold 5、コンパクトさ重視ならFlip 5が向いています。

他機種と比べてどう選ぶか

  • Galaxy S23:SoCは同等だが、カメラの汎用性・画素数はS23が上回る場面も。撮影頻度が高いならS23も候補
  • iPhone 14:シンプルな操作性とAppleエコシステムが強み。Z Flip 5はコンパクトさ・自撮り体験で差別化
  • Motorola razr 40 ultra:動画の手ブレ補正・カバー画面の使いやすさはZ Flip 5が優勢、価格はrazrの方が抑えめ

価格と購入ガイド:賢く手に入れる

キャリア ストレージ容量 カラー 新品価格 (税込) SIMフリー/中古参考価格 (税込)
NTTドコモ 256GB Mint, Graphite, Lavender 138,820円
au 256GB Mint, Graphite, Cream – (販売終了カラーあり) 62,800円~79,800円 (au版SIMフリー中古)
au 512GB Graphite 152,914円 77,800円 (au版SIMフリー中古)

中古市場の動向

【2026年7月時点の追記】Z Flip8の登場でZ Flip5は型落ち化が進み、中古相場は2万円台〜5万円程度に集中(複数の中古比較サイト・フリマサービスで確認)。新品時の半額を大きく下回る水準です。予算を抑えたい人には狙い目ですが、メジャーOSアップデートは残り1回のため「お試し用」「サブ機」向きです。

おすすめアクセサリー

  • 保護フィルム:劣化報告があるため、Spigenなどのガラスフィルムの検討は必須
  • ケース:ヒンジ保護タイプやデザイン重視のクリアケースなど。長期利用時の画面劣化リスクを抑える効果も
  • 充電器・ケーブル:Anker 511 Charger、Anker PowerLine III Flowなどで充電効率アップ
  • 周辺機器連携:Galaxy WatchやGalaxy Budsとのエコシステム連携もスムーズ

2026年の視点:型落ちZ Flip5は「買い」か? Z Flip7・Z Flip8とのガチ比較

Z Flip5は発売から約3年、現行はZ Flip7・Z Flip8です。「今さらZ Flip5を選ぶ意味はあるのか」を価格・スペック・サポート期間の3軸で整理します。

OS・セキュリティ更新サポート比較(発売〜終了目安)

現在(2026年7月)

Z Flip5 2023年発売/中古2〜5万円 〜2028年頃(残り目安)

Z Flip7 2025年発売/新品16.5万円〜 〜2032年7月

Z Flip8 2026年発売/新品19.3万円〜 〜2033年頃

2023 2025 2027 2029 2031 2033 ※セキュリティアップデート終了年は発売時点でのSamsung公表方針に基づく目安。Z Flip5の最後のメジャーOSアップデート配信時期は未確定。

3世代スペック・サポート比較表

項目 Galaxy Z Flip5 Galaxy Z Flip7 Galaxy Z Flip8
発売時期 2023年 2025年8月 2026年8月
新品発売時価格(SIMフリー256GB目安) 約13.9万円 164,800円 192,680円
2026年7月時点の実勢価格 中古 2万円台〜5万円程度 新品 16万円台〜(中古流通は少なめ) 新品 19万円台〜(発売直後)
メインディスプレイ 6.7インチ 6.9インチ 約6.9インチ
カバーディスプレイ 3.4インチ(対応アプリ制限あり) 4.1インチ(対応アプリが拡大) 4.1インチ(Good Lock不要で全アプリ起動可)
バッテリー容量 3700mAh 4300mAh 4300mAh
閉じた際の厚み 15.1mm 13.7mm 約6.1mm(展開時。シリーズ最薄・最軽量)
OSメジャーアップデート/セキュリティ更新 4世代/5年(〜2028年頃) 7世代/7年(〜2032年7月) 7世代/7年(目安〜2033年頃)

3機種を分ける最大要因は価格差より「残りのソフトウェアサポート期間」です。Z Flip5のセキュリティ更新は2028年頃終了見込みですが、Z Flip7・Z Flip8は2032〜2033年頃まで続きます。カバー画面のアプリ制限も、Z Flip7で緩和・Z Flip8でほぼ解消されました。

結局どれを選ぶべきか

  • 中古のZ Flip5がおすすめな人:初期費用を2〜5万円程度に抑えて折りたたみスマホの使用感をまず試したい方、メイン機ではなくサブ機・お試し用として割り切れる方。ただし前述の保護フィルム劣化やヒンジの状態、バッテリー健康度(設定アプリで確認可能)は購入前に必ずチェックしてください。
  • Z Flip7が候補になる人:長く使えるソフトウェアサポート(2032年まで)とバッテリー持ち、薄型軽量ボディを重視しつつ、Z Flip8ほどの最新価格は避けたい方。発売から時間が経ち、今後は中古・型落ち品としての選択肢も徐々に増えてくると見られます。
  • Z Flip8を選ぶべき人:カバーディスプレイをGood Lockなしで完全に使いこなしたい方、最新のフラッグシップ体験と最長の残りサポート期間(2033年頃まで)を新品で確保したい方。

まとめ:Galaxy Z Flip 5はこんな人におすすめ!

Z Flip5は折りたたみスマホの土台を作ったモデルですが、現行フラッグシップではありません。中古・型落ちとしての購入を前提に、メリット・デメリットを整理します。

メリット・デメリットの再確認

  • 圧倒的なコンパクトさ:折りたたむと手のひらサイズ、携帯性が抜群
  • 進化したフレックスウィンドウ:閉じたまま多くの操作が可能に
  • 高画質セルフィー:アウトカメラ連携で手軽な自撮り体験
  • 高いパフォーマンス:最新SoCで日常使いから重いゲームまで快適
  • ユニークなデザイン:周囲と差別化できる所有感
  • Galaxy AI機能:「かこって検索」など先進機能を搭載
  • 画面の折り目:視覚的・触覚的に残り、気になる人もいる
  • 保護フィルムの劣化:長期使用で気泡・剥がれの報告あり
  • バッテリー持ち:ヘビーユーザーは1日持たない場合も
  • カメラ性能:自撮り向けは強いが、汎用最高画質はGalaxy Sシリーズが優位
  • 防塵性能なし:塵・砂の侵入リスクに注意
  • カバー画面のアプリ制限:デフォルトでは対応アプリが限定的
  • 価格:新品価格は比較的高価

購入を検討すべきユーザー層

万能機ではありませんが、フレックスウィンドウと自撮り体験には独自の価値があります。中古価格が下がった今、次のような方には検討価値があります。

  • ガジェット好き:折りたたみのギミックや最新AI機能を体験したい方
  • デザイン・ファッション性重視:他人と違うスマホを持ちたい方
  • コンパクトさ最優先:ポケットに収まるサイズ感、片手操作を重視する方
  • 自撮り・Vlog撮影が多い方:高画質アウトカメラでのハンズフリー撮影に魅力を感じる方
  • iPhoneからの乗り換え検討者:Androidのカスタマイズ性やGalaxy AIに興味がある方

※本記事は2023年発売のGalaxy Z Flip 5の解説記事です。2026年8月14日時点の情報(Galaxy Z Flip8の発売状況を含む)を反映して更新しました。現行モデルの購入を検討中の方は、上記の比較記事もあわせてご覧ください。