5Gが人口カバー率98.4%(2024年度末)まで普及した2026年、キャリア選びの基準は「5Gが使えるか」ではなく「料金と使い方が合っているか」に完全に移りました。
この記事ではドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの4社を、料金・エリア・割引・サポート・端末の5つの視点で比較します。
目次
視点1:料金
主要プラン 月額料金の比較(税込・割引前)
楽天(3GBまで)
1,078円
LINEMO
990円〜
povo(30GB)
2,780円
ahamo(30GB)
2,970円
楽天(無制限)
3,278円
0円
4,500円
ドコモMAX(8,448円)・au(7,788円)・SB(7,975円)は家族割+光セット割の適用が前提の価格設計。
| プラン | 月額(税込) | データ | 通話 |
|---|---|---|---|
| 楽天モバイル Rakuten最強プラン | 1,078〜3,278円 | 段階制・無制限 | Rakuten Linkで無料 |
| ahamo(ドコモ) | 2,970円 | 30GB | 5分かけ放題込み |
| LINEMO(ソフトバンク) | 990円〜 | ベストプラン | オプション |
| povo2.0(au) | 0円+トッピング | 30GBなら2,780円 | オプション |
| ドコモMAX | 5,698〜8,448円 | 無制限 | オプション |
| au 使い放題MAX+ | 7,788円前後 | 無制限(テザリング60GB上限) | オプション |
| ソフトバンク メリハリ無制限+ (新規受付終了) |
8,008円前後 (後継の「テイガク無制限」) |
無制限 | オプション |
| ソフトバンク メリハリ無制限 (2026年7月1日改定) |
7,425円 | 無制限 | オプション |
※ソフトバンクの「メリハリ無制限+」は新規受付を終了しており、現在は後継プラン「テイガク無制限」(8,008円前後)に一本化されています。
※ソフトバンクは2026年7月1日付で料金プランを改定し、「メリハリ無制限」は月額7,425円に、「ペイトク・ミニフィットプラン+」は330円、ケータイプランは110円それぞれ値上げされました(改定幅は110〜550円)。
視点2:通信エリアと品質
ドコモ・au・ソフトバンクの3社は全国的に安定しています。楽天モバイルもプラチナバンド(700MHz帯)の商用開始とKDDIローミングの拡大でエリアの穴は大きく縮まりました。
ただし地下・山間部・建物の奥といった条件では、依然として大手3社に分があります。地方在住や出張が多いならドコモかau、都市部中心なら楽天モバイルでも十分というのが実態です。
なお、同じ「5G」でも4G周波数を転用したエリアは実効速度が4G並みにとどまります。本来の速度が出るのはSub6エリアで、その展開率は75.5%(2024年度末)です。
視点3:家族割・セット割
ここが料金比較で最も見落とされるポイントです。ドコモMAX・au・ソフトバンクの高額なプランは、家族割と光回線セット割の適用を前提にした価格設計になっています。
| 条件 | 有利なキャリア | 理由 |
|---|---|---|
| 家族4人+自宅光回線 | ドコモ / au / ソフトバンク | 割引フル適用で実質5,000円台まで下がる |
| 単身・光回線なし | 楽天モバイル / ahamo | 割引が効かないため定価の安さが直接効く |
| 家族だが低価格重視 | ワイモバイル / UQモバイル | サブブランドの家族割が強い |
視点4:サポート体制
- 店舗サポートあり:ドコモ・au・ソフトバンクのメインブランド、UQモバイル、ワイモバイル、楽天モバイル
- オンライン専用:ahamo(有償で店頭サポート可)、povo2.0、LINEMO
初期設定やトラブル時に対面で相談したい人は、オンライン専用プランを避けたほうが無難です。
視点5:端末とキャンペーン
iPhone 17シリーズは全社が取り扱っています。乗り換えキャンペーンが最も手厚いのは楽天モバイルで、2026年7月時点ではiPhone 17購入で最大36,000円相当のポイント還元、iPhone 17e(109,200円)・iPhone 16e(104,800円)はMNP+48回払いで月1円〜という条件です。
キャリア別の詳しい評価
ドコモ:品質最優先なら
回線品質は国内最高水準で、地下・山間部・建物の奥といった条件下での安定性は他社を上回ります。2025年6月のプラン刷新でドコモMAX・ドコモmini・ポイ活プランという構成になりました。
ただし定価は高く、割引の適用が前提の設計です。単身で割引が効かないなら、同じドコモ回線を使うahamo(2,970円/30GB)のほうが確実に安くなります。
au:付加価値で選ぶ
料金面では突出していませんが、au Starlink Directによる衛星直接通信という独自の強みがあります。従来の携帯基地局が届かない山間部や海上でもメッセージ等が使えるため、アウトドアや災害対策を重視する人には大きな価値があります。
注意点は無制限プランのテザリング上限(合計60GB/月)です。PCへのテザリングを常用する人には向きません。
ソフトバンク:自宅回線とのセットで
ソフトバンク光やSoftBank Airとのおうち割が強力で、自宅の回線を揃えている家庭では総額が下がります。オンライン専用のLINEMO(990円〜)やサブブランドのワイモバイルもあり、価格帯ごとの選択肢が充実しています。
楽天モバイル:料金で選ぶなら圧倒的
無制限3,278円は他社の半額以下です。段階制なので使わない月は1,078円まで下がり、Rakuten Linkで国内通話も無料。楽天市場のポイント倍率アップ(SPU)の対象にもなります。
弱点はエリアです。プラチナバンドとKDDIローミングで大きく改善しましたが、地下や山間部では依然として大手3社に劣ります。生活圏が都市部なら問題になりにくく、不安ならデュアルSIMで補うのが定石です。
あなたの月額はいくらになるか
大手3社の「実質いくらか」は条件で大きく変わります。目安は次のとおりです。
| 条件 | ドコモMAXの目安 | 楽天モバイル |
|---|---|---|
| 単身・光回線なし | 8,448円 | 3,278円 |
| 家族2回線・光あり | 6,000円台 | 3,278円 |
| 家族4回線・光あり | 5,000円台 | 3,278円 |
※割引額は契約状況により変動します。正確な金額は各社のシミュレーターで確認してください。
この表から分かるのは、割引をフルに使っても楽天モバイルより安くはならないということです。大手3社を選ぶ理由は価格ではなく、回線品質やサポート、付加価値にあります。
2026年のキャリア選びで押さえるべき変化
- 3Gは完全に終了:ドコモのFOMAが2026年3月31日に終了し、国内の3Gサービスはすべて幕を閉じました
- ドコモのプランが刷新された:irumo・eximoは新規受付を終了し、ドコモMAX・miniへ移行しています
- 衛星直接通信が実用化:auのStarlink Directなど、圏外エリアの概念が変わりつつあります
- 5G SAが本格化:4社が商用提供中で、実測でNSAの約1.7倍の速度が確認されています
- 短期解約への対策が復活:ワイモバイルは2026年7月1日以降の新規契約に契約解除料を設定しました
迷ったときの決め方
選択肢が多すぎて決められない場合、次の順序で絞り込むと早く決まります。
- 店舗サポートが必要か:必要ならUQモバイル・ワイモバイル・大手3社に絞られます
- 家族割・光セット割が使えるか:使えないなら楽天モバイルかahamoが本命です
- 月に何GB使うか:20GB以下ならahamo・LINEMO、それ以上なら楽天モバイル
- 通話は多いか:多いならahamo(5分込み)か楽天モバイル(Rakuten Linkで無料)
- 生活圏のエリアはどうか:楽天モバイルを選ぶなら公式マップでの確認が必須です
タイプ別・結論
| こんな人 | おすすめ | 月額の目安 |
|---|---|---|
| とにかく安く無制限で使いたい | 楽天モバイル | 3,278円 |
| 単身でバランス重視 | ahamo | 2,970円 |
| 月ごとの使用量の波が大きい | povo2.0 | 0円〜 |
| 家族+自宅光回線がある | ドコモMAX / au / SB | 割引後5,000円台〜 |
| 店舗サポートが必要で安く | UQモバイル / ワイモバイル | 1,628円〜 |
| データはほぼ使わない | LINEMO / 楽天(3GB以下) | 990〜1,078円 |
乗り換え前に確認したい3点
- 自宅と職場のエリア:特に楽天モバイルを検討するなら、生活圏が楽天回線エリアかを地図で確認しましょう
- 端末の対応バンド:手持ち端末を使い続ける場合、乗り換え先の周波数に対応しているか確認が必要です
- 解約条件:ワイモバイルは2026年7月1日以降の新規契約で12か月以内の解約に契約解除料(S/M 858円、L 1,100円)が設定されました
よくある質問
Q. 5Gが使えるかどうかでキャリアを選ぶ必要はありますか?
ありません。2026年現在、全キャリア・全プランで5Gは追加料金なしの標準機能です。
Q. 楽天モバイルは「つながらない」と聞きますが今はどうですか?
プラチナバンド獲得とKDDIローミング拡大で大きく改善しました。ただし地下や山間部では大手3社に分があります。心配なら他社回線とのデュアルSIM運用が保険になります。
Q. 大手キャリアのままでも安くできますか?
家族割と光セット割をフル適用すれば実質5,000円台まで下がります。割引が使えないなら、同じ回線品質のahamoやpovo2.0へ移るほうが安くなります。
まとめ
- 5G対応はもはや選択基準にならない。料金と使い方の相性で選ぶ
- 割引が効かない単身者は楽天モバイル(無制限3,278円)かahamo(30GB 2,970円)
- 家族+光回線があるなら大手3社も割引後は競争力がある
- 店舗サポートが必要ならUQモバイル・ワイモバイル
- auの無制限はテザリング60GB上限があるので用途に注意
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