ファーウェイは2020年6月19日に、5G対応のSIMロックフリースマホを発売すると発表しました。
6機種投入予定ですが、中には廉価版のP40 lite 5Gという3万9800円のモデルも登場します。
また、ハイエンドモデルのHUAWEI P40 Pro 5Gも投入される予定です。
ファーウェイが日本に初投入する5Gスマホのスペックはどの程度なのでしょうか?
日本で発売済みの代表的なAndroid端末のAQUOS・Xperia・Galaxyと比較していきます。
目次
HUAWEI P40 lite 5Gのスペック
廉価版のファーウェイ5G対応スマホの基本スペックは以下のようになっています。
カメラ | 約6400万画素広角ハイレゾカメラ 約800万画素超広角カメラ 約200万画素マクロカメラ 約200万画素被写界深度測定用カメラ |
---|---|
ディスプレイ | 6.5型フルHD(2400×1080ドット) |
メモリ | 6GB |
プロセッサ | Kirin 820 5G |
ストレージ | 128GB |
価格はなんと3万9800円(税別)という安さです。
10万円以上はするのが一般的な5Gスマホを税込で4万円ちょっとで手に入れることができます。
カメラも6400万画素広角ハイレゾカメラが搭載されており、同程度の価格のiPhone SEと比較して、5G対応という点もカメラの画素数や数もメリットがあると言えるでしょう。
メモリは6GBと5Gスマホとすればやや劣る印象がありますが、4万円代の価格を鑑みれば十分なスペックということができます。
HUAWEI P40 Pro 5Gのスペック
ハイエンドモデルのP40 Pro 5Gの基本スペックは以下の通りです。
カメラ | 約5000万画素広角カメラ 約4000万画素超広角カメラ 約1200万画素望遠カメラ 3D被写界深度カメラ |
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ディスプレイ | 約6.58型有機EL(2640×1200ドット) |
メモリ | 8GB |
プロセッサ | HUAWEI Kirin990 5G |
ストレージ | 256GB |
こちらはハイエンドモデルなりの価格設定となっており、108,800円(税別)という値段です。
4つのハイスペック背面カメラに有機ELディスプレイが搭載されており、プロセッサもP40 liteよりもランクが高くなっています。
メモリも8GBとなっていることからP40 liteよりも素早い処理を期待することができます。
こちらは他社のGalaxyやAQUOSなどの5Gスマホと比較しても遜色がない上に、GalaxyやAQUOSよりもリーズナブルな価格設定となっています。
ここでも、価格で世界を席巻しているファーウェイの大きな特徴が顕著になっていると言えるでしょう。
AQUOS・Xperia・Galaxyとの比較
それでは、ファーウェイの2機種と、代表的なAndroid端末であるAQUOS・Xperia・Galaxyを比較していきましょう。
P40 lite 5G | P40 Pro 5G | AQUOS | Xperia | Galaxy S20 | |
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カメラ | 約6400万画素広角ハイレゾカメラ 約800万画素超広角カメラ 約200万画素マクロカメラ 約200万画素被写界深度測定用カメラ |
約5000万画素広角カメラ 約4000万画素超広角カメラ 約1200万画素望遠カメラ 3D被写界深度カメラ |
1,220万画素標準カメラ 約4,800万画素の超広角カメラ 約1,220万画素の望遠カメラ |
トリプルカメラ 1200万画素 |
約1,200万画素超広角カメラ 約1,200万画素広角カメラ 約6,400万画素の望遠カメラ |
ディスプレイ | 6.5型フルHD 2400×1080ドット |
約6.58型有機ELディスプレイ 2640×1200ドット |
6.5インチPro IGZO液晶ディスプレイ 3,168×1,440ドット |
6.5インチ有機ELディスプレイ 3,840×1,644ドット |
6.2インチ有機ELディスプレイ 3,200×1,440ドット |
メモリ | 6GB | 8GB | 12GB | 8GB | 12GB |
プロセッサ | Kirin 820 5G | Kirin 990 5G | Snapdragon 865 | Snapdragon 865 | Snapdragon 865 |
ストレージ | 128GB | 256GB | 256GB | 256GB | 128GB |
カメラを一概に比較することはできませんが、広角カメラ、超広角カメラ、望遠カメラなどのバランスはファーウェイのP40 Pro 5Gが最もハイスペックでバランスのよい設計となっていると言えるかもしれません。
ただし、ソニーのXperiaのように、画素は低くてもレンズに拘り高画質を目指しているカメラも存在するので、一概に画素だけでカメラを比較することはできません。
ディスプレイも最も大型なのはファーウェイのP40 Pro 5Gです。
画素数で言えば、AQUOS・Xperia・Galaxyに分がありますが、大型の画面がいいという人はファーウェイのP40 Pro 5Gに魅力を感じるでしょう。
メモリはAQUOSとGalaxyに分があります。
P40 lite 5Gに関しては操作性のサクサク感に不満を感じる人もいるかもしれません。
プロセッサは中国のHisiliconかアメリカのクアルコムかという違いが最大の違いです。
性能自体はそれほど変わりませんが、ファーウェイ以外のAndroid端末のほとんどにはクアルコム制が搭載されているため、ほとんどのAndroidアプリはクアルコムに最適化されていると言われています。
そのため、アプリのサクサク感はファーウェイスマホの方が劣ってしまうかもしれません。
ファーウェイスマホはコスパはいいが致命的な欠陥が・・・
ここまで説明したように、ファーウェイのスマホは、価格が安いにも関わらず、AQUOS・Xperia・Galaxyと言ったハイスペックAndroidスマホと遜色ありません。
しかし、ファーウェイのスマホには致命的な欠陥があります。
それは、ファーウェイのスマホはGoogleのアプリが使えないという点です。
アメリカのファーウェイに対する経済制裁の影響によって、今はファーウェイスマホではGoogleアプリを使用することができなくなっています。
そのため、Googleマップなどは使用できませんし、アプリをダウンロードする際に便利なGoogle Play Storeも利用するとはできません。
ファイーウェイのオリジナルアプリストアである AppGalleryやアマゾンのAmazonアプリストアなどで代用することはできますが、やはり不便であることには変わりありません。
Android端末であれば当たり前についており、基幹アプリであるGoogleアプリが使用できないというのは非常に大きなデメリットです。
まとめ
ファーウェイは2020年6月19日に5G対応SIMロックフリースマホを日本で発売すると発表しました。
スペックは大手メーカーの端末と比較しても遜色ない上に価格が安価であるため、コストパフォーマンスは非常に高い端末だと言えるでしょう。
しかし、ファーウェイスマホはGoogleアプリが使えないという致命的な欠陥があるので購入を検討している人は使えるアプリ使えないアプリの区別をしっかりとつけてから購入を決めた方がよいでしょう。
また、2020年5月のアメリカの追加の経済制裁によって、ファーウェイが半導体の生産を委託してうる台湾のTSMCがファーウェイからの新規受注を停止すると発表しました。
これによってファーウェイは新規でスマホを生産することが難しくなっています。
今後の動向が非常に流動的なファーウェイのスマホですが、今はコスパがよいことは間違いありません。
メリット・デメリットをしっかりと理解した上で購入を検討した方がよいでしょう。