2026年の日本は3Gが全社終了し、4Gと5Gの2本立て。5Gの速さは電波の種類で、低遅延はSA方式で決まります。
目次
結論:3G・4G・5G 一覧
| 3G | 4G(LTE) | 5G | |
|---|---|---|---|
| 登場 | 2001年〜 | 2010年〜 | 2020年3月〜 |
| 最大速度(理論値) | 数Mbps〜14Mbps | 1Gbps前後 | 20Gbps |
| 遅延 | 大きい | 数十ミリ秒 | 1ミリ秒級(SA) |
| 同時接続 | 少ない | 中程度 | 1平方kmに100万台規模 |
| 主な用途 | 通話・メール | 動画・SNS・アプリ | 高精細動画・IoT・産業 |
| 2026年 | 全社終了 | 現役・全国 | 契約数1億3,153万件 |
3G:全社終了
| キャリア | 3G終了日 |
|---|---|
| au(KDDI) | 2022年3月31日 |
| ソフトバンク | 2024年4月15日(能登半島地震の影響で、石川県内は7月31日まで延長) |
| ドコモ(FOMA・iモード) | 2026年3月31日 |
注意:3G専用のガラケー・IoT機器はすでに使えません。4G/5G対応機種への買い替えが必要です。
契約数で見ると、すでに5Gが4Gを上回っている
| 世代 | 契約数(2026年6月末) | 前期比 |
|---|---|---|
| 5G | 1億3,153万件 | +4.1% |
| 4G(LTE) | 1億581万件 | −2.8% |
| 3G | 0件 | — |
| 携帯電話 合計 | 2億3,121万件 | 前年同期比 +2.5% |
出典:総務省「電気通信サービスの契約数及びシェアに関する四半期データ(令和8年度第1四半期)」(2026年9月25日公表)。1人で複数回線を持つ場合があるため、合計は人口を上回ります。
読み方:5Gが増えて4Gが減る流れは続いていますが、4Gの契約も1億件あります。設備の面でも、多くの5Gが4Gを土台にするNSA方式です。「4Gはもう古い」という話ではありません。
4G:いまも現役
- 実測は数十〜100Mbps程度。終了予定なし
- 5Gの多くはNSA方式で4G設備を流用
- 屋内・地下に届く800MHz帯(プラチナバンド)も担う
- 通話はVoLTE(4Gの音声通話)が前提。VoLTE非対応の古い4G端末は、3G終了後は電話をかけられない
5G:速さは電波の種類で決まる
| 周波数帯 | 実効速度 | 展開状況 |
|---|---|---|
| 転用周波数(700MHz〜1.7GHz) | 4G並み | 広く展開済み |
| Sub6(3.7GHz / 4.5GHz) | 数百Mbps〜1Gbps超 | 展開率75.5%(2025年3月末) |
| ミリ波(28GHz) | 数Gbps | 駅・スタジアム等の一部 |
人口カバー率は全国98.6%(総務省・2025年度末)。最高は神奈川・大阪・沖縄の99.9%、最低は島根の89.2%です。
ミリ波は1局あたりの範囲が狭く、単独では割に合いにくい帯域です。2026年9月16日には大手4社が、設置済みのミリ波基地局・中継器を相互に活用する技術・方式を共同検討すると発表しました(覚書は9月11日。実施時期は未公表)。
低遅延はSA方式から
| NSA方式 | SA方式 | |
|---|---|---|
| 中枢設備 | 4Gを流用 | 5G専用 |
| 低遅延 | 限定的 | 1ミリ秒級 |
| 速度(Opensignal) | 基準 | 下り約1.7倍・上り約1.5倍 |
| 提供 | 現在の主流 | 大手3社。楽天モバイルは未提供 |
SAで通信できているかは端末表示では分かりにくいのですが、ソフトバンクは2026年9月29日から、5G SAに接続中の対応iPhone・iPadの電波表示を「SoftBank 5G SA」に切り替えました(国内キャリア初。反映まで最長2週間程度、Androidは今後対応)。
SA化率はキャリアで大差
| キャリア | SA対応基地局 | 5G基地局の総数 | SA化率 |
|---|---|---|---|
| ソフトバンク | 99,871局 | 104,441局 | 95.6% |
| au(KDDI) | 40,627局 | 110,037局 | 36.9% |
| ドコモ | 14,248局 | 52,532局 | 27.1% |
| 楽天モバイル | 0局 | 35,108局 | 0% |
| 全国合計 | 155,721局 | 307,263局 | 50.7% |
基準時点:2025年3月末。出典:総務省「令和7年度携帯電話及び全国BWAに係る電波の利用状況調査の調査結果」
| キャリア | SAの設計 |
|---|---|
| ソフトバンク | 700MHz帯などの転用周波数にも展開=範囲が広い |
| ドコモ | Sub6・ミリ波が中心=範囲は狭いが速度メリット |
| 楽天モバイル | 0局。設定を変えてもSAにならないのは設備側の理由 |
ポイント:SA化率の高さだけで優劣は決まりません。SAが効くのは4G LTEが混雑している場所です。
SAを使う3つの条件
| 条件 | 確認すること |
|---|---|
| 場所 | SA対応エリアか。KDDIはSub6(3.7GHz/4.0GHz帯)全域で提供、カバー率90%超と公表 |
| 端末 | 各社の対応機種一覧で確認 |
| 契約・SIM | 見落としがち。povo2.0は「通話+データ」契約者がSA対応SIMへの申し込み必要。ドコモも必要な場合あり |
povo2.0は2026年8月25日にSA対応し、au・UQ mobile・povoの全ブランドで利用可能に。楽天モバイルの開始時期は2026年内・2027年と報道が割れています。
料金:世代で変わらない
3G・4G・5Gでいちばん誤解されやすいのが料金です。5Gを使うための追加料金は、2026年時点でどの大手にもありません。4G向けに契約したプランのまま、対応端末とエリアが揃えば5Gにつながります。
| 時期 | 料金の考え方 |
|---|---|
| 3G・4G初期 | パケット定額など世代ごとの専用プランがあった |
| 5G導入時(2020年) | 当初は「5G専用プラン」が並んだ |
| 2026年 | 4G/5Gの区別は消え、データ量と割引で決まる。5Gは無料で付いてくる扱い |
データ量別の目安(2026年10月31日時点)
| データ量 | 例 | 月額(税込) |
|---|---|---|
| 使った分だけ | 楽天モバイル 最強プラン | 3GBまで1,078円/20GBまで2,178円/無制限3,278円 |
| 0円から積み上げ | povo2.0 | 基本料0円+トッピング(30GB/30日 2,780円など) |
| 中容量 | ahamo | 2,970円(30GB) |
| 小〜中容量 | ワイモバイル シンプル3 | S 3,278円/M 4,378円/L 5,478円 |
| 大容量・無制限 | 各社の無制限プラン | 割引の有無で負担が大きく変わる |
2026年12月1日に変わるもの:ahamoは大盛りオプションが11月30日で終了し、12月1日から40GB 3,135円/60GB 4,125円/120GB 5,115円の3段階制になります。同日、ドコモのeximo・irumoなど旧プランも値上げされます。
楽天モバイルは割引なしの基本料金(最強家族割の適用でさらに110円引き)。ahamoはahamo公式、ワイモバイルは2026年6月2日改定後の金額。無制限プランは家族割・光回線セット割の適用状況で実際の負担が大きく変わるため、ここでは金額を並べていません。
結局、いま何を選ぶ?
| 今の端末 | 判断 |
|---|---|
| 3G端末 | すでに使えない。至急買い替え |
| 4G端末 | 当面そのままでOK |
| これから買う | 新品はほぼ全機種5G対応。追加料金も不要。Sub6とSAに対応しているかを仕様表で確認する |
よくある質問
Q. 4Gはいつ終了する?
終了予定は未発表。多くの5GがNSA方式で4Gを使うため当面続きます。
Q. 4Gのスマホなのに電話がかけられない
VoLTE非対応の端末か、VoLTEがオフの可能性があります。設定を確認し、非対応なら買い替えが必要です。
Q. LTEと4Gは同じ?
本来LTEは4Gへの過渡技術ですが、現在は同義。表示の「4G」「LTE」は同じと考えて構いません。
Q. 表示が4Gと5Gで行ったり来たりする
5Gエリアの端でよくある現象です。電池が気になれば4G固定にもできます。
Q. 自分がSAで通信できているか分かる?
ソフトバンクは2026年9月29日から、SA接続中の対応iPhone・iPadに「SoftBank 5G SA」と表示します(Androidは今後)。他社は「5G」表示のままなので、契約先の公式サイトでエリアと対応機種を確認してください。
Q. 5Gにすると料金は上がる?
上がりません。2026年時点で5G専用の追加料金を取る大手はなく、4G向けのプランのままつながります。かかるのは対応端末の代金だけです。
Q. 6Gはいつ?
2030年ごろの実用化を目指し研究中。5Gの10倍以上の速度が目標です。
まとめ
- 3Gは2026年3月31日で全社終了。契約数も0件になった
- 契約数は5G 1億3,153万件/4G 1億581万件(2026年6月末)で、すでに5Gが上
- 4Gは現役で、5Gを下支え
- 5Gの体感は転用/Sub6/ミリ波で決まる
- SA化率はソフトバンク95.6%/楽天モバイル0%と大差
- SAにはSIMの申し込みが必要な場合あり
- 5Gの追加料金はない。料金はデータ量と割引で決まる
- ソフトバンクは2026年9月29日からSA接続を端末表示で可視化(対応iPhone・iPad)
※本記事は2026年9月6日時点の情報(3Gの全社終了・人口カバー率98.6%・SA対応基地局の実数)に更新し、povo2.0の5G SA提供開始(2026年8月25日・KDDI公表)とSAの利用条件を追記したものです。2026年9月13日に図表中心の構成へ再編集し、9月17日にソフトバンクの3G終了日とVoLTEの注意点を追記しました。2026年9月24日に、大手4社によるミリ波基地局の相互活用の共同検討(9月16日発表)を追記しました。2026年10月4日に、ソフトバンクが9月29日から5G SA接続時に専用のネットワークロゴを表示し始めたこと(国内キャリア初)を追記しました。2026年10月16日に、記事タイトルが掲げる「料金」の解説が本文に無かったため、世代で料金が変わらないこととデータ量別の目安、12月1日のahamo改定を追記しました。2026年10月31日に、総務省の四半期データ(2026年6月末・9月25日公表)から世代別の契約数(5G 1億3,153万件・4G 1億581万件・3G 0件)の表を追加しました。
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