2020年春から日本でもNTTドコモ、au、ソフトバンクという大手キャリアで5Gサービスが開始されます。
しかし、開始されてすぐに日本人の多くが5Gを利用しないだろうと言われています。
日本での57%以上のシェアを誇るiPhoneは5Gに対応していないからです。
現在発売されている最新のiPhone 11では5Gに通信することはできません。
iPhoneではいつ5Gを利用することができるようになるのか、買い替えはどうすべきなのか、分かっていることを全て解説していきます。
目次
iPhone 11は5G非対応
結論的に言えば、iPhone 11は5Gに対応していません。
現在発売されている全てのiPhoneは5Gには非対応となっており、iPhoneでは5Gに通信することはできません。
iPhone 11とiPhone 11proは5Gに非対応
現行のiPhone 11とiPhone 11proは5Gには対応していません。
iPhone 11だけでなく、現在発売されている全てのiPhoneは5Gを通信することはできません。
つまり、iPhone 11が最新機種である現段階でiPhoneを買い替えたとしても、これから本格的に始まる5Gを体感することはできないのです。
5Gに対応するには5G対応モデム搭載が必要
5Gに対応するには5G対応モデムを搭載する必要があります。
現行のiPhone 11に搭載されているモデムはIntel製のスマートフォン向けモデム「XMM 7660(下り最大通信速度1.6Gbps)」であり、このモデムは5Gには対応していません。
iPhone 11を5G対応にするためには、5G対応モデムを追加で搭載しなければなりません。
しかし、その場合にはiPhoneはかなり大型化してしまいます。
ただでさえ、近年大型化しているiPhoneですので、不要な大型化を避けるため、また、5G通信網が整っていないため、iPhone 11では5Gに対応していないと言われているのです。
iPhone 11は買うべきか?見送るべきか?
「5Gになるまでスマホの買い替えは待とう」と考えている人も多いのではないでしょうか?
5G時代がすぐ目の前に迫っている中、現在発売されているiPhone 11に買い替えることは正解なのでしょうか?
結論的に言えば、地方に住んでいる人であれば買い替えても全く問題ないと思われます。
5G時代を目前にして、5G非対応のiPhone 11に買い替えても損をしない理由を詳しく見ていきましょう。
5G非対応のiPhone 11は人気ない?
では、iPhone 11は5G待ちの人たちの買い控えによって人気がない機種なのでしょうか?
そのようなことはありません。
iPhone 11の販売は好調です。
2019年のiPhone XRの出荷台数は4,630万台であるのに対して、iPhone11は3,730万台となっており、2019年9月にiPhone 11が発売されたことを考えれば、売上は非常に順調です。
iPhone 11は5Gに対応していなくても、iPhone XRよりも安価で小型、さらにトリプルカメラなどカメラに特化した機能はやはり人気なのです。
では、5Gの商用開始を目前に控えた2020年春にiPhone 11へ買い替えることことはありなのでしょうか?
地方の人はiPhone 11は買い|今から買い替えても遅くない
結論的に言えば、地方在住の人なら2020年春以降でもiPhone 11に買い替えても遅くはありません。
むしろ、スマホの買い替えサイクルと言われる2年間は普通に最速の端末としてiPhone 11を利用することができるでしょう。
それは地方に5G通信網が普及するのが、まだだいぶ先になるからです。
5Gの地方への普及は2022年くらい
5Gの商用サービスが開始されても、いきなり日本全国で5Gが通信できるようになるわけではありません。
5Gはまず東京都心や大阪、名古屋などの都会から通信網を拡大し、徐々に通信網を地方へと広げていきます。
最も通信網構築に投資をしているNTTドコモでさえ、人口カバー率98%程度になるのが2023年です。
- 政令指定都市クラス:2020年後半から2021年半ばくらい
- 中核都市クラス:2021年後半くらい
- それ以外のエリア:は2022年くらい
- 山間地域など:2023年くらい
というのが5Gが通信可能になる大方のスケジュールです。
つまり、5Gの商用サービスが開始されても、地方の人はすぐに自分の生活圏で5Gを通信することはできません。
地方の人はしばらくはこれまで通りの4G LTEサービスしか利用することができないのです。
今からでもiPhone 11は2年くらい使える
地方にまで5G通信網がいきわたるのは、2021年から2022年くらいの間だと言われています。
そのため、2020年現在でiPhone 11に買い替えたとしても、5G通信網が来るまでには2年程度の時間的な余裕があります。
「iPhoneを買い替えたいけどどうしよう」と悩んでいる地方の人は、今ならiPhone 11に買い替えても全く遅くはありません。
iPhoneが5G対応スマホになるのはいつから?
iPhoneでもいずれは5Gが通信できる機種が発売されます。
次に発売される予定のiPhone 12では5Gに対応できる見込みと言われています。
では、実際に5Gに対応したiPhoneが発売されるのはいつになるのでしょうか?
5G対応iPhoneについて、今分かっていることを詳しく解説していきます。
2020年秋発売にiPhone 12は5G対応になる見込み
2020年秋に発売予定のiPhone 12は5G対応のモデムが搭載されると言われています。
そのため、iPhone 12は5G対応になるでしょう。
iPhone 12では長らくAppleと敵対関係にあったQualcomm(クアルコム)の「Snapdragon X55」が搭載される予定です。
これまでiPhoneに採用されていたIntelは5G対応モデムでQualcomm(クアルコム)に遅れをとっていたため、AppleはQualcomm(クアルコム)と45億ドル~47億ドルの和解金を払って和解しています。
これによって、iPhone 12ではQualcomm(クアルコム)製の5G対応モデムが搭載されると予測されています。
iPhone 12では5Gが通信できるようになるでしょう。
5G対応iPhone 12の発売は遅れる可能性あり
当初、iPhone 12は2020年秋に発売される見込みとされていました。
しかし、ここに来てその計画が遅れるかもしれないと言われています。
新型コロナウィルスの感染拡大によって、中国のサプライヤーが操業停止状態にあり、さらに世界中に感染は拡大しています。
具体的には何もAppleから発表されていませんが、コロナウィルスの影響によってiPhone 12の発売は数ヶ月遅れ、もしかしたらiPhoneで5Gが通信できるようになるのは2021年にずれ込んでしまうかもしれません。
まとめ
iPhone 11は5Gに対応していません。
iPhoneの買い替えを「5G対応iPhoneが出るまで待とうかな」と悩んでいる人は、「自分の生活圏がいつから5Gに対応するのか」ということを基準に選択するようにしましょう。
政令指定都市クラスであれば、2020年後半から2021年半ばくらいには通信可能になる可能性があります。
中核都市くらいであれば2021年後半くらい、それ以外のエリアでは2022年くらいになるというのが大方の予想です。
地方都市に居住している人であれば5G非対応のiPhone 11の4G LTE通信が2年程度は最速の回線ですので、iPhone 11で全く問題はないでしょう。
いずれにせよ、iPhone 11に買い替えるのであれば、できる限り早い方がよいと思われます。