【2026年8月 追記】前半は2020年当時のXperia 1 II解説です。現行Androidはエントリー機までほぼ全機種が5G対応。後半で現行機を比較しています。
Xperia 1 II(2020年)は動画・音声特化の5G第一弾でした。当時の弱点「ミリ波非対応」は、Xperia 1 VIIIのSIMフリー版(XQ-GE44)で解消しています。
目次
結論:Xperiaの5G、要点
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| Xperia 1 II(2020年) | ツァイスレンズ・動画特化。sub-6のみ |
| ソニーの「本命」 | Xperia PRO → PRO-I(ミリ波・HDMI入力)として発売 |
| 現行 Xperia 1 VIII | 2026年6月11日発売。235,400円〜 |
| ミリ波 | SIMフリー版で初対応(n257)。実測最大2,310Mbps |
| ライバル AQUOS R11 | 163,900円〜。画面は240Hz・3600nitで優位 |
2020年:Xperia 1 IIの特徴
強化の中心は通信・処理性能ではなく動画撮影とオーディオです。
| 機能 | 内容 |
|---|---|
| レンズ | スマホ初のツァイス(Zeiss)光学系 |
| 前面カメラ | 800万画素 |
| ディスプレイ | 4K HDR有機EL(3,840×1,644ドット) |
| オートフォーカス | 20コマ/秒・1秒60回の被写体計算。世界初の追従連写 |
| 瞳AF | AIが人間・動物の瞳を認識し追跡 |
| ビデオ編集 | タッチAF・WBカスタム・ノイズリダクション |
| オーディオ・充電 | 3.5mmジャック・DSEE Ultimate・高速ワイヤレス充電 |
通信・処理性能はAQUOS R5に劣る面も
| 項目 | Xperia 1 II | AQUOS R5 |
|---|---|---|
| メモリ | 8GB | 12GB |
| ストレージ | 256GB | 256GB |
| 解像度 | 3,840×1,644 | 3,168×1,440 |
| 周波数帯 | sub-6のみ | sub-6+ミリ波 |
2020年当時の懸念:ミリ波非対応。ただしミリ波の一般化は2022〜2023年の見込みで、当面は問題なしとされていました。
本命はXperia Pro(2020年当時の発表)
- ミリ波対応:高画質データの高速送受信向け
- マイクロHDMIポート:外付けハイエンドカメラと接続
- 米ベライゾンとスポーツのライブ配信テストを実施済み
Xperia 1 IIはPro のプロトタイプ的な位置付けでした。
その後:Xperiaの5G戦略
| 世代 | 位置づけ | Sub6 | ミリ波(n257) |
|---|---|---|---|
| Xperia 1 II(2020年) | 5G初対応の第一弾 | 対応 | 非対応 |
| Xperia PRO / PRO-I | 映像制作向け(HDMI入力) | 対応 | 対応 |
| Xperia 1 VIII SIMフリー(XQ-GE44) | 現行フラグシップ(2026年) | 対応 | 対応 |
キャリア版には従来ミリ波対応モデルあり。SIMフリー版の対応はこの世代から。5G人口カバー率は98.6%(2025年度末・総務省)。
ミリ波の実測(東京都内・povo 2.0 eSIM)
| 場所 | 下り速度 |
|---|---|
| 国道15号線の交差点 | 2,310Mbps |
| 新橋駅3番ホーム | 2,040Mbps |
| 新橋SL広場 | 1,820Mbps |
| 東武線成増駅 | 1,310Mbps |
ポイント:ミリ波は駅ホームなど限られた場所だけで効く機能。普段の速度はSub6エリアと混雑で決まります。
- 日本版iPhone:iPhone 12から現行までミリ波非対応(iPhone 18 Pro/Pro Maxの日本モデルも非対応)
- 日本で28GHz帯を使うならミリ波対応Androidが必要
- 決定打になるのは「駅で大容量DL」など具体的な用途がある人だけ
ミリ波の「使える場所が少ない」という前提は、2026年秋に動き始めた。
| 時期 | 動き | いまわかっていること |
|---|---|---|
| 2026年9月16日 | ドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイルの4社が、展開済みのミリ波基地局・中継器を事業者間で相互活用する技術・方式の共同検討を開始(9月11日に覚書) | 実施時期・具体策は未公表 |
| 2026年9月29日 | ドコモが「ドコモミリ波イニシアチブ」を始動。8社とレピータ(中継器)・メタサーフェス・導波路でエリアを広げる | 基地局を増やさず電波を回り込ませる手法。開始時期の目標は非公表 |
※現時点ではどちらも「検討・取り組みの開始」の段階。ミリ波対応かどうかで機種を選ぶ判断は、今日のエリアで考えるのが無難。
現行対決:Xperia 1 VIII vs AQUOS R11
| 項目 | Xperia 1 VIII | AQUOS R11 |
|---|---|---|
| 発売日 | 2026年6月11日 | 2026年7月9日 |
| 価格(SIMフリー) | 235,400円〜(12GB/512GBは251,900円) | 163,900円〜 |
| チップ | Snapdragon 8 Elite Gen 5 | Snapdragon 8s Gen 4(6コア) |
| メモリ/容量 | 12GB/256GB〜16GB/1TB | 12GB/512GB |
| 画面 | 6.5型有機EL・1-120Hz | 6.5型Pro IGZO OLED・1-240Hz・3600nit |
| 電池 | 5,000mAh | 5,100mAh |
| カメラ | 48MPトリプル | ライカ監修トリプル(50.3MP/38.5MP望遠/50.3MP超広角) |
選び方:処理性能ならXperia 1 VIII、画面と価格ならAQUOS R11(同じ12GB/512GBで約9万円安い)。
Xperia 1 VIIIの販売価格(12GB/256GB)
| 販売元 | 一括 | 返却プログラム利用時 |
|---|---|---|
| ソニーストア(SIMフリー) | 235,400円 | 153,400円 |
| au | 247,800円 | 152,700円 |
| ドコモ | 250,910円 | 177,870円 |
| ソフトバンク | 274,320円 | 160,240円 |
- 一括はソニーストアが最安(最高値と約3.9万円差)。16GB/1TB・専用カラーもここだけ
- 2年で返すならauが最安。返さないと残債が発生
2026年秋:ミッドレンジも対決
| 項目 | Xperia 10 VIII | AQUOS wish6 |
|---|---|---|
| 発表 | 2026年8月25日 | 2026年8月5日 |
| 発売 | 2026年10月8日 発売済み(10月1日発表。ドコモは10月1日 9:00に予約開始) | 2026年9月17日発売済み |
| 国内価格 | ソニーストア99,000円/ドコモ 106,040円/au 98,800円/ソフトバンク 104,400円 | 44,900円 |
| SoC・メモリ | Snapdragon 6 Gen 3・8GB RAM(+仮想メモリ最大6GB)=ソニー公式ページに記載(据え置き) | MediaTek Dimensity 6300 |
| 内蔵ストレージ・RAM | 128GB・8GB(+仮想6GB) | 128GB・4GB |
| 画面 | 輝度 前モデル比約50%向上・120Hz・Gorilla Glass Victus 2 | 約6.6型・約1,000nit(従来比約2倍)・120Hz |
| カメラ | 2つのレンズで3つの画角(16/24/48mm)、光学2倍相当 | 約5,010万画素 |
| サポート | OS更新最大4回・セキュリティ最長6年 | — |
| イヤホンジャック | あり | あり |
| 5Gミリ波(n257) | 非対応(5GはSub6の n1/n3/n28/n77/n78/n79) | 非対応 |
※Xperia 10 VIIIの対応バンドはソニー公式「SIMフリーモデル SIM仕様/通信バンド」(https://www.sony.jp/xperia/spec/simfree.html ・2026年10月26日確認)。同ページでXperia 1 VIIIは n257を含むと記載されており、ミリ波対応はフラッグシップに限られます。
- Xperia 10 VIII:国内価格はソニーストア99,000円/ドコモ106,040円/au 98,800円/ソフトバンク104,400円(10月1日発表・10月8日発売)。前モデルのソニーストア74,800円から24,200円の上昇
- AQUOS wish6:9月17日に44,900円で発売済み。エントリー志向は変わらず
よくある質問
Q. Xperia 1 VIIIはミリ波対応?
SIMフリー版(XQ-GE44)がn257に対応。都内で最大2,310Mbpsの実測例があります。
Q. Xperia 10 VIIIもミリ波に対応している?
していません。ソニー公式の通信バンド一覧では5GはSub6のみ(n1/n3/n28/n77/n78/n79)で、n257の記載がありません。
Q. ミリ波対応なら普段から速い?
いいえ。駅ホームなど限られた場所だけで効きます。
Q. iPhoneでミリ波は使える?
日本版iPhoneは非対応です(対応は米国版のみ)。
Q. どこで買うのが安い?
一括ならソニーストア(235,400円)、2年返却前提ならau(152,700円)です。
まとめ
- Xperia 1 II(2020年)は動画・音声特化、sub-6のみ
- 本命のXperia PRO/PRO-Iは実際に発売
- Xperia 1 VIIIのSIMフリー版でミリ波に対応。効くのは限られた場所
- 性能ならXperia 1 VIII、画面と価格ならAQUOS R11
- 新品Xperiaは5G対応が標準。5G対応かで選ぶ必要はない
※本記事は2020年公開のXperia 1 II解説に、Xperia PRO/PRO-I・Xperia 1 VIII(2026年6月)・AQUOS R11(2026年7月)までの展開を2026年8月時点で追記したものです。価格は各社の販売価格(税込)。Xperia 1 VIII SIMフリー版のミリ波対応と実測値は2026年6月の実機検証レポートに基づきます。2026年9月13日に図表中心の構成へ再編集しました。2026年9月30日にソニー公式ページでXperia 10 VIIIのSoC・メモリ・カメラ構成を確認し、国内価格・発売日が未発表であることを再確認しました。2026年10月1日にXperia 10 VIIIの国内発売日(10月8日)と価格(ソニーストア99,000円ほか)を反映しました。2026年10月10日に発売済みであることを反映し、内蔵ストレージ(Xperia 10 VIII 128GB/AQUOS wish6 128GB)と、ミリ波のエリア拡大に向けた4社の共同検討(9月16日)・ドコモミリ波イニシアチブ(9月29日)を追記しました。2026年10月26日に、ソニー公式の通信バンド一覧でXperia 10 VIIIがミリ波(n257)非対応であること(Xperia 1 VIIIはn257対応)を確認し、比較表とFAQに追記しました。