ドコモ系のMVNOサービスであるLinksMateが月額500円で追加の5G回線オプションをスタートしました。
これまでは5Gは「大手キャリアだけの特権」と考えられていたため、現在格安SIM利用者で5Gの利用を検討しようと考えている人は「ドコモやauなどの大手キャリアに乗り換えなければ」と思っていたのではないでしょうか?
しかしMVNOサービスであるLinksMateが5Gオプションをスタートさせたことによって、大手キャリアを契約しなくても5Gを利用することができるようになりました。
まだまだ本格的に5Gが始まっていない現状では、「格安SIMで体験できる程度」というだけで十分かもしれません。
LinksMateの5Gオプションサービスの概要や意味について詳しく解説していきます。
目次
LinksMateの5Gサービス
LinksMateの5Gサービスの概要について解説していきます。
LinksMateの5Gサービスは既存の4G LTEの料金プランに500円を追加することで5G回線を利用することができるようになるというものです。
まずはLinksMateが始めた5G回線オプションの概要を詳しく解説していきます。
LinksMateとは
LinksMateとはゲームプレーヤーのためのデータ通信を得意としてMVNOサービスです。
ゲーム・コンテンツ・SNSの通信量カウントが90%以上オフになるカウントフリーオプションというサービスがあるので対象になるゲームなどに通信量を多く使う人にとってはかなりお得にゲームなどを楽しむことができます。
さらに対象となるゲームと連携させることによってゲーム内での特典を得ることができるゲームもあり、まさにゲームプレーヤーのためのMVNOということができるでしょう。
なおLinksMateはドコモの電波を使っているMVNOです。
500円で5Gサービスを利用可能
冒頭述べたように、LinksMateは500円の追加料金で5Gを通信できるサービスを開始しました 。
LinksMateで契約しているプランに500円を追加すると、現在契約しているプランで4Gと5Gが通信できるようになります。
LinksMateはMVNOで初めて5Gの通信に対応しました。
たった500円の追加料金で5Gが通信できるようになるので、「5Gを試してみたい」という人にはメリットがあるプラント言えるでしょう。
ドコモと同じエリアで利用できる
LinksMateはドコモの系列のMVNOです。
ドコモの電波を使って通信するため、ドコモの5Gエリアで通信することができます。
ドコモの5Gエリアは非常に限定されており、2020年6月現在で以下の場所しか通信することができません。
このように、通信することができるのは、空港や駅や大きな施設だけになります。
このエリアに限ってはLinksMateの契約者は5Gに繋げることができます。
日常生活は利用できませんが、上記施設で働いている人や「とりあえず体験してみたい」という人にはメリットがあるかもしれません。
2020年9月30日までは無料
LinksMateの5Gは2020年9月30日までは無料となっています。
ドコモもソフトバンクも5Gのプランは当面無料となっており、あまりにも5Gの通信エリアが狭いため、当面は「お試し」という位置付けになっています。
LinksMateもドコモの狭いエリアしか5Gを通信することができないので、9月30日までは「お試し」的な意味合いで無料になっています。
LinksMateの5Gサービスの注意点
LinksMateの5Gサービスを利用する前には以下の2つの注意点を事前に理解しておかなければなりません。
- 利用できるエリアは非常に狭い
- 5G対応端末の用意が必要
この2点を理解しておかなければ「せっかくオプションプランに加入したのに5Gを利用することができない」というトラブルになってしまう可能性があります。
LinksMateの5Gサービスの2つの注意点について詳しく解説していきます。
利用できるエリアは非常に狭い
前述したように、ドコモの5Gのエリアは通信できる範囲が非常に狭くなっています。
2020年4月時点では上記のエリアしか通信できません。
2021年3月末には全国500都市で通信できるようになる計画でしたが、新型コロナウイルスの影響もあり、この計画も非常に不透明なものとなりつつあります。
ドコモの5G通信網が日常生活でも利用できるレベルに広がるのは2022年くらいになると言われており、500円払ってLinksMateの5Gオプションに加入したとしてもしばらくは日常生活で利用することは難しいでしょう。
5G対応端末の用意が必要
5Gは通信エリアに行き、5Gプランに契約するだけで使えるようになるわけではありません。
5G通信を行うには、5Gに繋がる端末を用意する必要があります。
現状、日本で発売されている端末はAQUOSやGalaxyはじめとしたAndroid端末だけです。
「LinksMateをiPhoneで使っていた」という人は残念ながら2020年6月現在で5G対応のiPhoneは存在しません。
LinksMateで5Gに通信するためにはAQUOSやGalaxyなどの5Gに対応した端末を別途用意する必要があります。
「500円の追加料金の支払いですぐに5Gが繋がる」というイメージですが、実際には端末を別途購入しなければ5Gに繋げることはできません。
格安SIMが5Gに対応する意義
LinksMateが5Gサービスをスタートしたことにはどのような意味があるのでしょうか?
最も大きな意味はLinksMateが5Gサービスを始めたことによって、将来的には格安SIMでも5Gが利用できるようになるということが分かったことです。
また、エリアが狭い今だからこそ、LinksMateの5Gサービスの意味は大きいとも言えるのではないでしょうか?
格安SIMであるLinksMateが5Gサービスを開始した意義について考察していきます。
将来的には格安SIMでも5Gが使えるようになる
LinksMateが5Gに対応したことによって将来的には他のMVNOでも5Gが繋がるようになる見込みがたったということです。
これまで「5Gにしたいなら大手キャリアにすべき」と思われ、大手キャリアの5G料金プランばかりがフォーカスされてきました。
今後は5Gに対応した格安SIMも増えていく可能性が高いので5Gプランも格安SIMで安く契約することができるように、将来的にはなるでしょう。
エリアが狭いからこそこれで十分
そもそも、大手キャリアの5G通信網は非常に狭い範囲です。
日常生活ではほぼ使えないレベルの狭い通信範囲の5Gのために大手キャリアの高い料金を支払うのは勿体無いという気もします。
今はどうせ「体験できる」程度のレベルの5Gエリアしかないのですから、5Gのプランも500円の追加料金を払うだけのLinksMateで「体験」すればよいのではないでしょうか?
エリアが狭い今だからこそ、今は格安SIMで体験できる程度の料金を支払っておけば十分と言えるでしょう。
まとめ
格安SIMのLinksMateが5Gの追加オプションサービスを開始しました。
500円の追加料金を支払うだけで5Gを通信できるようになり、さらに9月30日までは無料です。
今は5Gはあまりにもエリアが狭く、日常生活で使えるものではありません。
そのため「5Gを体験したい」程度の人は、LinksMateの格安SIMでで5Gを体験しておけば十分だと言えるでしょう。
今後、格安SIMでも5G通信が普及するための第一歩だといえます。
エリアが狭く、5G通信端末が新たに必要となることから、どこまで契約する人がいるかは分かりませんが「日本初のMVNOによる5Gサービス」という点で大いに意義があるサービスだと言えるでしょう。