NTTドコモは2020年12月4日、新料金プランを発表しました。
新料金プラン「ahamo」は20GBまで使えて月額2,980円(税別)という驚異的なプランです。
これまでauはUQ mobile、ソフトバンクはY!mobileというサブブランドを活用して格安プランを広げてきましたが、今回はドコモ本体が格安料金プランを発表したため、業界には衝撃が走っていると言われています。
そしてドコモが見ているのはauやソフトバンクではなく楽天モバイルかもしれません。
ドコモの新料金プランahamoを解説するとともに、楽天モバイルとの類似性についても考察していきたいと思います。
目次
ahamoは月額2980円の格安プラン!
業界に衝撃が走ったNTTドコモの新料金プランahamo。
このようなプランでは「割引サービスを最大限適用した場合の料金で、一般の人はそれほど安くならない」などの問題点がありますが、NTTドコモの新料金プランahamoはそのようなことはありません。
本当に月額2,980円で十分なサービスを享受することができます。
ahamoの主な特徴は以下の通りです。
- 通信容量は20GBまで
- 5分までの国内通話が何度でも無料
- 5Gにも対応
NTTドコモの新料金プランahamoの特徴について詳しく解説していきます。
通信量は20GBまで
ahamoは1ヶ月20GBまで使用できて月額2,980円と、非常にお得なプランとなっています。
ドコモの基幹プランである5Gギガホが何も割引がない定期契約なしで7,650円ですので、圧倒的に安いと言えるでしょう。
ちなみに、ICT市場専門のリサーチ・コンサルティング会社であるMM総研の調査によると、パケットの1ヶ月間の平均データ通信量は6.94GBという結果が出ています。
あくまで平均的ですが、平均的に見るとNTTドコモの新料金プランahamoの20GBは通信容量的には十分ということができ、外出先などでは大容量が必要になる動画などは見ないという人にとっては魅力的なプランとなるでしょう。
5分までの国内通話が何度でも無料
さらにahamoは5分までの国内通話が何度でも無料です。
今や、友人や恋人との長電話はLINEで行うのが当たり前の時代。電話回線を使うのは仕事などの比較的フォーマルな場面だけはないでしょうか?
フォーマルな電話は長電話になることが少ないので、NTTドコモの新料金プランahamoに付帯されている「5分までの国内通話が何度でも無料」だけで電話代金は無料で利用することができる可能性もあるでしょう。
5Gにも対応
NTTドコモの新料金プランahamoは4Gの通信にも5Gの通信にも対応しています。
「iPhone12を購入したけど、5Gの料金は高いから5Gに通信したことがない」という人も多いのではないでしょうか?
ahamoであれば月額たったの2,980円で、ドコモの5Gを体感することができます。
まだまだ生活圏では通信できない5Gですが、「5Gを試してみたい」という人にもahamoはおすすめのプランだと言えるでしょう。
気になる人はオンラインショップで確認してみましょう。
ドコモの新料金プランahamoに追加できるオプションプラン
新料金プランにはさらに利便性を向上させるための追加オプションが用意されています。
- 追加データ容量購入可能
- 国内通話かけ放題を追加可能
これらのオプションを活用することによって、5Gの大容量通信にも対応することができ、電話もかけ放題になります。
追加データ容量購入可能
20GBをを使い切ってしまって追加データ容量を購入したい場合には、1GB 500円(税抜)で購入することができます。
足りない分だけ購入することができるので「20GBでは足りるかどうか不安」という人もahamoを安心して利用することができます。
国内通話かけ放題を追加可能
さらに、国内通過かけ放題も月額1,000円(税抜)で追加することもできます。
「電話回線を使った連絡が多い」という人でもahamoの契約にオプションをつけることによって、電話を無制限に利用することも可能です。
月額4,000円程度で、20GBまで利用でき、通話もし放題になるのは魅力的です。
ドコモの新料金プランahamoの注意点
NTTドコモの新料金プランahamoは確かに安くて、通信量もそれなりに確保されています。
しかし、ahamoは従来のドコモのプランとは全く別の独立した1つのブランドだと考えた方がよいでしょう。
そのため、これまでのドコモの様々な常識が通用しません。
また、実際にサービス開始までには時間があるという点にも注意が必要です。
NTTドコモの新料金プランahamoには以下の4つの注意点があります。
- 2021年3月サービス開始
- キャリアメールは利用できない
- 各種割引の対象外
- 実店舗では契約不可
サービス開始は2021年3月から
NTTドコモの新料金プランahamoが開始されるのは2021年3月からと、まだだいぶ先になります。
この間にプランの内容が変わってしまう可能性もあるので注意が必要です。
また、実際にサービスが開始される前に、競合他社がahamoよりもメリットのある料金プランを出してくる可能性もあるので、サービス開始まで他社の状況も注視する必要があるでしょう。
キャリアメールは利用できない
ahamoは「docomo.ne.jp」などのキャリアメールを使用することができません。
この意味でもahamoはこれまでのドコモとは異なる、全く別の社内ベンチャーのような位置付けだと言えます。
これまで、キャリアメールを使用していた人にとってはここは大きなデメリットとなってしまうので注意しましょう。
各種割引の対象外
ahamoは、ドコモのほとんどの割引の対象外で、具体的には以下のような割引が適用されません。
- ファミリー割引
- みんなドコモ割
- ドコモ光セット割
- 2台目プラス
従来、これらの割引をフル活用して契約していた人は、もしかすると「ahamoにしたのに安くならない」という事態になってしまう可能性もあるので注意しましょう。
また、ahamoは国際ローミングエリアが狭く、現時点で82の国・地域のみで国際ローミングが提供される見込みです。
フルサービスの国際ローミングサービス「WORLD WING」では200以上の国・地域で国際ローミングサービスの利用することができることと比較すると、ahamoは通信できる国と地域が非常に狭くなってしまう点にも注意しましょう。
実店舗では契約不可
ahamoは実店舗や代理店で契約することができないプランです。
ahamoの契約はすべて「オンライン」や「専用アプリ」からの受付のみとなっています。
オンライン契約によって事務コストがかからない分、安価な料金にすることができるという面がありますが、若年層向けのプランとなっていることは明白です。
自分でオンラインで契約することができない高齢者はahamoに加入することが難しいですし、ドコモも従来のフルサービスプランは若年層以外の層が利用するものとして差別化を図っているものと考えられます。
契約を検討している人はオンラインでしか手続きができないので注意してください。
まとめ|新料金プランは楽天モバイルを意識した?
当メディアがNTTドコモの新料金プランahamoの詳細を確認した時「楽天モバイル」の新料金プランと酷似していると感じました。
楽天モバイルとahamoの共通点は以下の通りです。
- 月額2,980円
- 国内通話かけ放題
- 追加容量購入1GBあたり500円
- 国内通話かけ放題を980円で追加可能
楽天モバイルの料金プランに関しては以下の記事をご覧ください。
菅内閣の「携帯料金引き下げ要請」に応じたと思われているNTTドコモですが、実は、楽天モバイルに対抗した料金プランを提示したのではないか?と思えるのです。
5Gインフラはどのキャリアもほとんど整っておらず、2020年末時点では生活圏では通信することができません。
4Gでは大きく出遅れている楽天モバイルでは、各社が遅れている5Gに関しては競合他社と勝負ができると見込まれています。
NTTドコモはいち早く楽天モバイルの料金プランに被せたプランを提示し、来るべき格安5Gプラン戦争に備えたのではないでしょうか?
いずれにせよ、NTTドコモが格安料金プランを出した以上は、今後は他のキャリアも巻き込んで通信の安売り競争が始まるものと思われます。
今後はauとソフトバンクの料金プランに注目したいところです。