2020年当時、「格安SIMで5Gを使うには月額500円のオプションが必要」という時代がありました。2026年現在、状況は一変し、ほぼすべての格安SIM・オンラインプランで5Gは追加料金なしの標準機能です。
そうなると選ぶ基準は「5Gが使えるか」ではなく、料金・速度・サポートのバランスに移ります。この記事では主要サービスを網羅的に比較し、失敗しない選び方を解説します。
目次
2026年の格安SIM×5G事情
総務省の四半期データによると、5G契約数は2026年3月末時点で1億2,632万件(前年同期比+12.7%)に達し、4G契約数を上回って主流になりました。5G人口カバー率は98.6%(2025年度末時点の公表値)。5Gはもはやオプションではなく前提です。主要プランはすべて5G標準対応で、追加料金も申し込みも不要です。
主要サービス 料金比較【2026年8月】
| サービス | 回線 | 月額(税込) | データ | 店舗 |
|---|---|---|---|---|
| povo2.0 | au | 基本料0円+トッピング | 30GB 2,780円 / 24h使い放題330円 | なし |
| LINEMO | ソフトバンク | 990円〜2,090円台 | ベストプラン | なし |
| 楽天モバイル | 楽天/au | 1,078〜3,278円 | 段階制・無制限 | あり |
| ahamo | ドコモ | 2,970円 | 30GB+5分通話 ※2026年8月1日〜キャンペーンで40GBに増量中 |
有償 |
| UQモバイル | au | 1,628円〜 | コミコミプランバリュー/トクトクプラン2 | あり |
| ワイモバイル | ソフトバンク | 3,278〜5,478円(家族割等で割引) | シンプル3 S/M/L | あり |
| mineo / IIJmio / NUROモバイル等 | MVNO | 1,000円前後〜 | 小容量中心 | 限定的 |
【2026年8月の注目】ahamoが料金そのままで40GBに増量中
ドコモは2026年8月1日から「データ増量おためしキャンペーン」を開始し、ahamoの月額2,970円(税込)はそのままで、データ量が30GB→40GBに増量されています。大盛りオプション(4,950円)加入者も110GB→120GBに増えます。申し込みは不要で、契約中であれば自動的に適用されます。
注意点は終了日が未定であることです。あくまで「おためし」と位置づけられたキャンペーンで、終了後は通常のデータ量に戻ります。40GBを前提に他社から乗り換えると、キャンペーン終了時に足りなくなる可能性があるため、30GBで足りるかどうかを基準に判断するのが安全です(出典:ahamo公式FAQ)。
「格安SIM」は3種類に分かれる
ひとくくりに語られがちですが、中身は3つのタイプに分かれ、速度とサポートが大きく違います。ここを理解しないと選択を誤ります。
タイプ別・失敗しない選び方
主要サービスの詳細解説
主要5サービスの特徴を1分で
| サービス | 強み | 注意点 |
|---|---|---|
| povo2.0 | 基本料0円。使わない月はほぼ0円で維持できる | 180日間トッピング購入がないと利用停止。半年に一度「データ追加1GB(180日間)」を買えば回避可 |
| LINEMO | 990円〜でソフトバンク本体と同品質。LINE通信がノーカウントの「LINEギガフリー」継続中 | 店舗サポートなし |
| ahamo | 30GB・2,970円で5分かけ放題込み。+1,980円で110GBまで増量できる「大盛りオプション」あり。2026年8月から増量キャンペーンで40GB/120GBに | 店舗サポートは有償。増量キャンペーンは終了日未定のため、40GB前提で選ばない |
| 楽天モバイル | 1,078〜3,278円の段階制。20GB超は無制限、Rakuten Linkで国内通話無料 | 地下・山間部は大手3社に分がある |
| UQモバイル/ワイモバイル | 店舗で相談できる安心感。速度は本体とほぼ同等 | UQ「コミコミプランバリュー」35GB/ワイモバイル「シンプル3」S/M/L。家族割・セット割で1,000円台まで下がる |
格安SIMに乗り換えるデメリット
安くなる一方で、失うものもあります。契約前に把握しておきましょう。
| デメリット | 対策 |
|---|---|
| キャリアメールが使えなくなる | 持ち運びサービス(月330円程度)を使うか、Gmailへ移行 |
| 店舗サポートがない(直営系) | 店舗が必要ならUQモバイル・ワイモバイルを選ぶ |
| 混雑時間帯に遅くなる(MVNO) | キャリア直営かサブブランドを選ぶ |
| キャリア決済の上限が下がる場合がある | クレジットカード決済に切り替える |
| 端末の分割払いが残る | 乗り換え後も支払いは継続。残債を確認しておく |
| 初期設定を自分で行う必要がある | Wi-Fi環境のある場所で余裕をもって作業する |
データ容量の目安を知る
プラン選びで最も重要なのが「自分が月に何GB使うか」の把握です。多くの人は必要以上に大きなプランを契約しています。
| 使い方 | 1時間の目安 | 月3GBでできること |
|---|---|---|
| YouTube(標準画質) | 約0.6GB | 約5時間 |
| 音楽ストリーミング | 約0.1GB | 約30時間 |
| SNS・Web閲覧 | 約0.05〜0.1GB | 約30〜60時間 |
| ビデオ通話 | 約0.3〜0.6GB | 約5〜10時間 |
自宅にWi-Fiがあれば、外出時の通信は月3〜10GBに収まる人が大半です。スマホの設定画面でこれまでのデータ使用量を確認してからプランを選んでください。
よくある失敗パターン
- 料金だけでMVNOを選び、昼休みにつながらなくて後悔する:速度が重要なら直営系かサブブランドを選ぶ
- 大きすぎる容量を契約する:実際の使用量を確認せずに20GB以上を選び、毎月余らせる
- 通話料を見落とす:月額は安くても通話が従量制だと総額で高くなる。通話が多いならahamoか楽天モバイル
- 端末が対応していない:手持ち端末の対応バンドを確認せずに乗り換え、電波が入りにくくなる
- 月末ギリギリに手続きする:開通が翌月にずれ込むと二重に料金が発生することがある
乗り換え(MNP)の手順
- 端末の対応を確認:SIMロック解除が必要か、対応バンドが合っているかを確認します
- MNP予約番号を取得:現在の契約先で取得します(MNPワンストップ対応なら不要な場合も)
- 新しい回線に申し込む:本人確認書類とクレジットカード等を用意します
- SIM/eSIMを設定:eSIMならオンラインで最短数分、物理SIMは到着後に差し替えます
- 開通手続き:回線切替を行うと旧回線が自動的に解約されます
注意点として、キャリアメール(@docomo.ne.jpなど)は原則使えなくなります。持ち運びサービス(月額330円程度)で継続できますが、この機会にGmail等へ移行するのが一般的です。
MVNOの5G対応も標準化された
mineo・IIJmio・NUROモバイルなど独立系MVNOも5Gは無料標準搭載。契約数は前年同期比+12.5%増(総務省)です。ただし平日12時台などは速度低下が起きやすく、速度重視ならキャリア直営(ahamo・LINEMO・povo2.0)が有利です。
よくある質問
Q. 格安SIMでも5Gは本当に無料ですか?
はい。2026年現在、主要サービスはすべて5G標準対応で追加料金はかかりません。
Q. 格安SIMは本当に遅いですか?
タイプによります。キャリア直営(ahamo・LINEMO・povo2.0)とサブブランド(UQ・ワイモバイル)は大手と同等の速度です。独立系MVNOは混雑時間帯に落ちやすい傾向があります。
Q. 通話が多いのですが安くできますか?
ahamoは5分かけ放題が標準で込み、楽天モバイルはRakuten Linkアプリで国内通話が無料です。通話が多いならこの2つが有力です。
Q. 家族でまとめると安くなりますか?
ワイモバイルとUQモバイルは家族割が強く、ワイモバイルは1回線目から-1,650円の割引が効きます。ただし2026年7月1日以降の新規契約では12か月以内の解約に契約解除料(S/M 858円、L 1,100円)が設定されました。
2026年は「安い側」も動いた年|終了・値上げの動きを押さえる
格安SIMやオンラインプランは一度契約すると料金を見直す機会が少なく、「昔調べた情報」のまま判断してしまいがちです。しかし2026年は、安い側のプランにも終了・改定の動きが出ています。乗り換え先を検討する前に、以下の変化は押さえておいてください。
| 動き | 内容 | 実務上の意味 |
|---|---|---|
| povoの20GBトッピングが終了 | 「20GB/30日間 2,700円」は2025年10月に提供終了。現在の主力は30GB/30日間 2,780円 | 古い比較記事の「povo=20GB 2,700円」は現存しない。容量は増えて単価は下がっている |
| ソフトバンク「メリハリ無制限+」が新規受付終了 | 2026年6月1日に新規受付を終了。現在の無制限プランは「テイガク無制限」8,008円(各種割引適用で5,148円) | 大手の無制限は8,000円台が基準。無制限が目的なら楽天モバイルの3,278円との差は大きい |
| ワイモバイルに契約解除料が復活 | 2026年7月1日以降の新規契約は、12か月以内の解約で契約解除料(S/M 858円、L 1,100円) | 「とりあえず契約して合わなければすぐ乗り換える」がしにくくなった |
| ahamoが増量キャンペーン中 | 2026年8月1日から40GBに増量(終了日未定) | 恒久的な仕様変更ではないため、30GBで足りるかで判断する |
全体として、大手キャリアの本体プランは値上げ方向、オンライン専用プランと格安SIMは容量を増やす方向という二極化が進んでいます。同じ「無制限」でも大手本体なら8,000円前後、楽天モバイルなら3,278円と、選ぶ場所によって倍以上の差がつく状況です。
まとめ
- 5Gは全サービスで追加料金なしの標準機能。選ぶ基準は料金・速度・サポート
- 格安SIMは「キャリア直営」「サブブランド」「MVNO」の3タイプで速度が違う
- 店舗サポートが必要ならUQモバイル・ワイモバイル
- 速度重視かつ安くならahamo・LINEMO・povo2.0
- 大容量・無制限なら楽天モバイル(3,278円)が最安クラス
- 使う月と使わない月の差が大きいならpovo2.0(基本料0円)
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※本記事は2020年6月公開の記事を、2026年8月時点の最新情報に全面改稿したものです。