「NTTドコモ、au、ソフトバンクの5Gは期待外れだった」と言われています。
あまりにも通信範囲が狭い上に、商用サービス開始とほぼ同時期に日本国内では新型コロナウイルスの感染が拡大し、話題にすらならなくなりました。
挙句の果てには、5Gがコロナを広げたと言われる始末で、サービス開始直後の5Gは前途多難というような印象です。
しかし、コロナ感染収束後のアフターコロナの世界は5Gが世界を救うのでは?と言われています。
コロナウイルスの感染爆発が収まってもワクチンが開発され人類皆に行き渡るまで当面ウイルスに感染するリスクは継続するため、アフターコロナの世界では「できる限り人と会わないこと」が求められるからです。
アフターコロナの世界では、5Gが「人に会わない社会の実現に大きな貢献をする」と言われています。
アフターコロナの世界で5Gが何も実現するのか、詳しく解説していきます。
目次
コロナ後の世界に求められるもの
コロナ後の世界の求めれることは「できる限り人と接しない社会」です。
仕事、医療、ライブ・スポーツ観戦は以下の3つへ置き換わるのではないかと言われています。
- テレワーク
- 遠隔診療
- 仮想現実
アフターコロナの世界で求められる上記3つのものについて、まずは詳しく解説していきます。
テレワーク
アフターコロナの世界でもテレワークは引き続き求められるでしょう。
すでにGoogleやFacebookは2020年いっぱいのテレワークを発表しており、今後は会社の会議で不要に1つの空間に多くの人が集まることが忌避されるのが当たり前のようになるでしょう。
今回のコロナウイルスの感染によって「同じ空間に多くの人が集まることのリスクが高い」という意識が生まれてしまった以上、やはりアフターコロナの世界でもテレワークは加速していくでしょう。
そしてテレワークの加速には5Gが大きく貢献することになります。
遠隔診療
アフターコロナの世界では遠隔診療に対してさらなるニーズが高まります。
病院に行くことも感染のリスクがあるため、新型コロナウイルスに感染している人もしていない人も、初診段階ではできる限り人と触れ合わない環境で診察を受けることが、患者にとっても病院側にとってもメリットがあるためです。
遠隔診療に関しては、5Gが劇的に大きな変革を起こすことが期待されています。
仮想現実
アフターコロナの世界ではスタジアムやライブハウスなどの同じ空間で多くの人が密になることが忌避され、行政なども注意喚起を行うでしょう。
そこで、アフターコロナの世界ではスポーツやライブなどの観戦・観覧は仮想現実の世界の中で行われる可能性があります。
リアリティのある仮想現実空間は5Gでなければ実現することはできません。
5Gならテレワークがさらに効率化する
4G LTEの現在でもテレワークは大いに普及し、多くの人がカメラの向こうの人と会議をするのがもはや当たり前のようになりました。
しかし、5G時代になるとさらにテレワークは進化し、むしろ通常の会議よりもテレワークの方が効率的な会議ができるようになる可能性すらあります。
5Gがテレワークをどのように進化させるのか、詳しく見ていきましょう。
5Gなら高精細画像が時差なく通信可能
5Gであれば、高精細な画像を時差なく通信できます。
現在、ZOOMやSkypeによってテレワークなどを行なっている人も多いかもしれませんが、声や映像が遅れたり、映像が粗かったりする経験はないでしょうか?
4Gの20倍の通信容量を誇り、人間の感覚では感じないほどの遅延性しかない5Gの世界では、より目の前に人がいる感覚に近いイメージでテレビ通話ができるようになります。
5Gの世界になれば、テレワークはよりリアルなものになります。
大容量データのやりとりも5Gで簡単
テレワーク中にデータを送り合ったりしている人も多数います。
これが5Gになると、重い画像データなども一瞬で送信できるようになるので、仕事の能率は一気に向上します。
会議室で資料を配るよりもよりスムーズに必要なデータを送り、共有することができるので、テレワークのほうが会議が効率的だと感じる時代も来るでしょう。
5Gは遠隔診療を劇的に変える
5Gは遠隔診療も劇的に変えると言われています。
現在も遠隔診療は行われており、新型コロナウイルス感染拡大によってさらに注目され、受診歴がなくても初診からオンラインで診察を受けることができるようになりました。
しかし、遠隔診療には誤診のリスクが指摘されていることも事実です。
5G時代になれば、このような不安は大きく払拭され、より信頼できる遠隔診療ができることが期待されています。
高精細な画像で診察できる
5Gになると、カメラの向こうにいる患者の診察の精度が増すと言われています。
ZOOMやSkypeでも感じるように、4G LTEの現在は画像が粗く汚いと感じます。
これは現在の遠隔診療も同じで、医師は荒い映像から患者の診察を行わなければならず、これが誤診の原因にも繋がると言われています。
5Gになれば、医師が確認できる映像がかなり高精細化するので、医師は患者の患部の映像などを目の前で診察している時に近い映像で確認することができるので、より現実の診察に近い診察をオンラインで行うことができるようになります。
画像データの送信も簡単
5Gになると、容量の大きな高精細な画像を患者から医師へ、かかりつけ医から専門医へ送信できるようになります。
MRIやレントゲンデータは重いので、現在のインターネット回線で送ることが困難です。
しかし、5Gになれば重いデータも瞬時に送ることができるので、医師は遠隔地からMRIやCTやレントゲンなどのデータを元に専門的な診察を行うことができるようになります。
将来的には遠隔で触診可能
5Gは将来的には遠隔地からの触診や手術も実現することができると言われています。
5Gにはハブティクスという技術があります。
ハブティクスとは感覚を伝える技術で、例えば手にグローブをはめて動かすと、遠隔地のロボットアームがグローブをはめた手と同じ動きを遅れなく行い、さらにロボットで触った感覚をグローブに伝えることができます。
この技術さえあれば、感染のリスクのある患者を遠隔地から触診することができますし、将来的には遠隔地から手術もできるようになることが期待されています。
新型コロナウイルスは医師をはじめとした医療関係者に非常に大きな感染リスクを与えていましたが、5Gとハブティクスの技術によって、医師はより安全に患者を診察することができます。
まさにアフターコロナの世界では欠かすことができない技術になるでしょう。
人が集まれないなら5Gで仮想現実に集まれる
そして、今回、新型コロナウイルスの感染を爆発的に広げたと言われているのがライブハウスです。
多くのライブハウスが店を閉め、スポーツイベントのほとんどが無観客か延期という状態になりました。
アフターコロナの世界では、ライブやスポーツ観戦がオンラインの世界に移っていくのではないかと考えられます。
5Gならそれが可能だからです。
アフターコロナ後のライブやスポーツのVR観戦に5Gがどのような影響を与えるのか、詳しく解説していきます。
ライブやスポーツ観戦はVRで
ライブやスポーツはアフターコロナの世界ではVRで楽しむような世の中になるのではないでしょうか?
5Gの時代になれば、ライブハウスやスタジアムに無数のカメラを設置し、その映像を組み合わせ、VRゴーグルの中で360度ライブハウスやスタジアムにいる映像を作ることは技術的に可能です。
このような仮想空間を作り、仮想空間の中で好きなスポーツチームやアーティストを観覧することが5G時代には可能になります。
コロナの世界で人を集めることができないイベント業は苦境に立たされており、アフターコロナでもこの流れは継続するでしょう。
このような苦境を打破するのが仮想空間でのライブ体験になるのではないでしょうか?
仮想現実世界でWEB飲みも可能に?
仮想現実世界ではWEB飲みも可能になるのではないかと言われています。
現在も、ZOOMなどを使用してオンラインで飲み会は開かれています。
しかし、5Gの時代になれば、仮想空間に友人同士が同時に接続して仮想空間の中で本人アバター同士が顔を合わせることができるようになる可能性もあります。
こちらも、5Gが多くの人が同時に接続することを可能にするために可能な技術です。
5Gになれば実際に人と会っている感覚で飲み会を実施することができるようになる可能性があります。
まとめ
アフターコロナの世界では、できる限り人と会わない、接しない、集まらないということがより当たり前になる時代がやってきます。
そして、5Gがこのような世の中の形成に大きな役割を果たすでしょう。
会議や医療だけでなく、イベント観戦や友人との飲み会などもオンラインでよりリアルな空間を作ることができるので、5Gがアフターコロナの世界での感染リスクを大きく軽減する技術をもたらすことが大きく期待されています。