「ドコモの5Gって実際どうなの?」「auとソフトバンク、どこが速いの?」——キャリア選びで一番知りたいのは、カタログスペックではなく実際の使い勝手だと思います。
この記事では、第三者調査のデータと各社の公表値をもとに、4社の5Gを速度・エリア・安定性・料金の観点で評価します。
目次
結論:4社の評価まとめ
速度の評価:実測ベースではどうか
各社が公表する「最大速度」は理論値で、実際の体感とは大きく異なります。参考になるのは第三者機関による実測調査です。
5G SAでは au が先行
5G本来の性能を発揮するSA(スタンドアローン)方式の品質調査では、速度・遅延・動画・ゲームの各項目でauがソフトバンクを上回る結果が出ています。ただし「信頼性エクスペリエンス」では両社が統計的に同率で、安定性そのものに大きな差はありません。
なお5G SA全体では、平均ダウンロード速度がNSA(従来方式)の約1.7倍、アップロードが約1.5倍という結果が報告されています。
「5Gなのに遅い」の原因はキャリアではない
ここが誤解されやすい点です。速度が出ない主な原因はキャリアの優劣ではなく、その場所がどの周波数帯でカバーされているかにあります。
| 周波数帯 | 実効速度 | 体感 |
|---|---|---|
| 転用周波数(4G帯域を5Gへ) | 4G並み | 速くなったと感じない |
| Sub6(3.7/4.5GHz) | 数百Mbps〜1Gbps超 | 明確に速い |
| ミリ波(28GHz) | 数Gbps | 圧倒的だがエリアが極小 |
全国の5G人口カバー率は98.4%ですが、その多くは転用周波数のエリアです。本来の速度が出るSub6の展開率は75.5%にとどまります。
エリアの評価
| キャリア | 都市部 | 地方 | 地下・建物内 |
|---|---|---|---|
| ドコモ | ◎ | ◎ | ◎ |
| au | ◎ | ○ | ○ |
| ソフトバンク | ◎ | ○ | ○ |
| 楽天モバイル | ○ | △〜○ | △ |
ドコモの評判が良い最大の理由は「どこでもつながる」という安心感です。速度そのものより、地下鉄・エレベーター・山間部といった条件下での粘り強さが評価されています。
楽天モバイルはプラチナバンド(700MHz帯)の商用開始とKDDIローミングの拡大でエリアの穴が大きく縮まりました。都市部中心の生活なら実用上の問題は少ないものの、地下や山間部では依然として差があります。
料金の評価
| プラン | 月額(税込) | データ | テザリング |
|---|---|---|---|
| 楽天モバイル | 1,078〜3,278円 | 段階制・無制限 | 無制限 |
| ahamo(ドコモ) | 2,970円 | 30GB+5分通話 | — |
| ドコモMAX | 5,698〜8,448円 | 無制限 | 無制限 |
| au 使い放題MAX+ | 7,238円前後 | 無制限 | 合計60GB上限 |
| SB メリハリ無制限+ | 7,425円前後 | 無制限 | 無制限 |
大手3社の価格は家族割と光セット割の適用が前提です。割引がフルに効けば実質5,000円台まで下がりますが、単身で割引が使えないなら、同じ回線品質のahamoやpovo2.0に移ったほうが確実に安くなります。
付加価値の評価
- au:au Starlink Directによる衛星直接通信。従来の基地局が届かない山間部や海上でもメッセージ等が使えます。アウトドアや災害対策を重視するなら独自の価値があります
- ドコモ:dポイント経済圏との連携。ポイ活プランも用意されています
- ソフトバンク:PayPay連携とおうち割。自宅回線をまとめたときの効果が大きい
- 楽天モバイル:楽天市場のポイント倍率アップ(SPU)。Rakuten Linkで国内通話が無料
タイプ別のおすすめ
| 重視するもの | おすすめ | 理由 |
|---|---|---|
| とにかくつながること | ドコモ | 地下・山間部での安定性が最高水準 |
| 5Gの速度 | au | SA方式の品質評価が高い |
| 料金の安さ | 楽天モバイル | 無制限3,278円は他社の半額以下 |
| 自宅回線とまとめたい | ソフトバンク | おうち割の効果が大きい |
| 圏外対策・アウトドア | au | 衛星直接通信に対応 |
| 単身でバランス重視 | ahamo | ドコモ品質で2,970円/30GB |
評判を見るときの注意点
ネット上の口コミを参考にする際、次の点に注意してください。
- 投稿者の居住地が分からない:エリアによる差が大きいため、「遅い」という声が自分にも当てはまるとは限りません
- 投稿時期が古い:特に楽天モバイルは、プラチナバンド以前と以後で評価が大きく変わりました
- 端末による差:SA非対応の古い端末では、SAエリアでも恩恵を受けられません
最も確実なのは、自分の生活圏(自宅・職場・通勤経路)を各社の公式エリアマップで確認することです。
よくある質問
Q. ドコモの5Gは本当に速いですか?
ドコモの強みは速度そのものより「つながりやすさ」です。5G SAの速度比較ではauが高い評価を得ています。ただし場所によって結果は変わります。
Q. 楽天モバイルは今も「つながらない」ですか?
プラチナバンド獲得とKDDIローミング拡大で大きく改善しました。都市部中心なら実用上の問題は少ないですが、地下や山間部では大手3社に分があります。不安ならデュアルSIMで補う方法があります。
Q. どのキャリアでも5Gの料金は同じですか?
5G利用そのものに追加料金は一切かかりません。差が出るのはプランの月額です。
Q. 乗り換えるとき何に注意すべきですか?
端末の残債、キャリアメールの扱い、割引の適用条件、端末の対応バンドの4点です。
まとめ
- つながりやすさ重視ならドコモ、5G速度ならau、料金なら楽天モバイル
- 「5Gなのに遅い」の原因はキャリアではなく周波数帯(転用エリアか Sub6 か)
- 5G SAではauの品質評価が高いが、安定性そのものはSBと同率
- 大手3社の価格は割引前提。単身ならahamo・povo2.0のほうが安い
- 口コミは投稿者の居住地と時期に注意。自分の生活圏のエリア確認が最も確実