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KDDIの格安料金プランpovo(ポヴォ)は他社よりも安い?料金プランを徹底比較

2021年1月13日、KDDI(au)はNTTドコモやソフトバンクに対抗した新料金プランを発表しました。

2020年12月に発表した新料金プランが「期待はずれ」とネット上で炎上したものの、今回は画期的な料金設定となっています。

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KDDIの新料金プランpovo(ポヴォ)について詳しく解説するとともに、NTTドコモ、ソフトバンク、楽天モバイルの料金プランと詳しく比較していきます。

KDDIの新料金プランpovo(ポヴォ)

KDDIの新料金プランpovo(ポヴォ)

KDDIの新料金プランpovo(ポヴォ)の料金、通信容量は以下の通り。

月額料金 2,480円(税抜)
データ容量 20GB
かけ放題 なし

KDDIの新料金プランpovo(ポヴォ)の月額料金は2,480円で20GB使い放題となっています。

従来のデータMAX5Gの料金プランは以下の通り。

通常 2GB以下の場合
各種割引適用前の料金 8,650円 7,170円
2年契約適用時 8,480円 7,000円

従来のプランは通信制限なしですが、月額料金は実に3分の1以上安くなっています。

なお、この発表で、KDDIはデータMAX5Gの基本料金を6,580円への値下げを発表してます。

データ容量20GBまで|20GB超過後も最大1Mbps

povo(ポヴォ)のデータ容量はNTTドコモの格安料金プランahamo(アハモ)と同じく20GBまでとなっています。

20GB超過した後も、最大1Mbpsの通信速度で使い放題です。

この点はNTTドコモのahamo(アハモ)とソフトバンクのSoftBank on LINEと同じです。

なお、povo(ポヴォ)は1GBあたり500円でデータ追加をすることができます。

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通話かけ放題はついていない

KDDIの新料金プランpovo(ポヴォ)には通話かけ放題はついていません

音声通話は30秒あたり20円必要になります。

かけ放題はオプションとなっており、月額500円で5分までの国内通話が無料で利用できる「5分以内通話かけ放題」のオプションを付けることが可能です。

申し込みはオンラインに特化

KDDIの新料金プランpovo(ポヴォ)の申し込みはオンラインに特化しています。

NTTドコモとソフトバンクと同様に、povo(ポヴォ)はオンライン契約限定のプランとなっており、店頭では契約することはできません。

5G対応|5Gは2011年夏から

povo(ポヴォ)は4Gと5Gのネットワークに対応しています。

月額2,480円でpovo(ポヴォ)は5Gに接続することが可能です。

ただし、povo(ポヴォ)が5Gに対応するのは2011年夏からとなっており、それまでは4G回線のみとなっています。

eSIM対応|端末のセット販売は行わない

povo(ポヴォ)はeSIMに対応するとのことです。

また、端末のセット販売は行わないと発表されています。

現在使用しているスマホをpovo(ポヴォ)のSIMに差し替えるか、新規端末を購入することでpovo(ポヴォ)を利用することができます。

端末のセット販売は行わないので、「キャリアで新端末を購入する」ということができない点に注意しましょう。

オプションプランをアプリでon/offできるトッピング

オプションプランをアプリでon/offできるトッピング

povo(ポヴォ)の特徴は月額2,480円のプランにオプションをアプリから簡単に付けたり外したりすることができるトッピングです。

必要な時だけトッピングを付けて、不要な時は外すことで無駄がありません。

povo(ポヴォ)では第一弾として以下の3つのトッピングを用意しました。

  • データ使い放題 24時間
  • 5分以内かけ放題
  • 通話かけ放題

それぞれ簡単に解説していきます。

データ使い放題 24時間

「データ使い放題 24時間」とは、200円の追加料金でデータ通信が20GBとは別に24時間使い放題になるトッピングです。

キャンプなどのアウトドア環境では、Wi-Fiが繋がりません。

このような時にこのトッピングを付けておけば、アウトドアでもデータ容量を気にすることなく動画を視聴したり配信することができます。

5分以内かけ放題

「5分以内かけ放題」とは、月額500円で5分までの国内通話が無料となるトッピングです。

他社では基本プランに含まれている内容ですが、povo(ポヴォ)ではオプションとなっています。

「通話は全てLINEで行う」という人は不要でしょうし、「仕事などの短い要件だけは電話をする」という人はオプションを付けておくとよいでしょう。

通話かけ放題

「通話かけ放題」とは月額1500円で国内通話が無料となるプランです。

仕事などで電話をよく使うという人にとってはお得になるオプションだと言えるでしょう。

KDDIのpovoとNTTドコモ・ソフトバンク・楽天モバイルの格安プランを徹底比較

KDDIのpovoとNTTドコモ・ソフトバンク・楽天モバイルの格安プランを徹底比較
キャリア KDDI NTTドコモ ソフトバンク 楽天モバイル
料金プラン名 povo ahamo SoftBank on LINE Rakuten UN-LIMIT Ⅴ
月額料金 2,480円 2,980円 2,980円 2,980円
データ容量 20GB 20GB 20GB ・楽天回線エリア:使い放題
・パートナーエリア:5GB
5分間通話無料 なし
追加+500円
無料 無料 無料
特徴 トッピングで様々なオプションを簡単に追加できる データ容量は世界82カ国の国と地域で使用可能 LINEのデータ通信使い放題 契約後1年間無料

KDDIは実質ドコモとソフトバンクと同料金

KDDIのpovoの料金は5分間通話無料なしでNTTドコモやソフトバンクよりも500円安い2,480円となっています。

しかし、NTTドコモとソフトバンクは5分間無料通話ありで2,980円で、povoに5分間無料のオプションを500円でつければ、実質的には、全てのKDDI、NTTドコモ、ソフトバンクの3つのキャリアは「20GB、5分間無料通話、月額2,980円」で同じです。

KDDIのpovoは「月額2,480円」と聞くと、他よりも安いように感じてしまいますが、実際は3大キャリアの料金は同じです。

電話を使わない人にとってKDDIのpovoは安い

若い人などは「電話は全てLINEだから5分間の無料通話すら必要ない」という人も多いのではないでしょうか?

そのような人にとってはKDDIのpovoはメリットがあります。

500円高い料金を支払って、使いもしない無料通話を付けなくてもいいからです。

また、就活のタイミングなど、電話を使う場面だけ500円を支払って5分間通話無料のトッピングを付けることもできます。

KDDIのpovoはトッピングによって、それぞれのライフタイルやイベントに合わせて、無駄なく最適な料金プランを作ることができるのが他社と比較した最大のメリットと言えるでしょう。

楽天モバイルはエリアの拡大が急務

楽天モバイルが登場した当初は「携帯電話料金に革命を起こす」と言われていました。

大手キャリアの料金が5,000円オーバーなのは当たり前の中で2,980円という料金は当初は確かに革命的でした。

しかし、NTTドコモ、ソフトバンク、そして今回のKDDIと、大手キャリアが2,980円の料金を揃えたことによって楽天モバイルの優位性は無くなってしまったようにも思えます。

しかし、楽天モバイルにはまだ以下の2つの優位性が残っています。

  • 1年間無料
  • 楽天回線エリア使い放題

他のキャリアが20GBまでとなっているのに対して楽天モバイルはエリア内であれば5Gも含めて使い放題であるのは大きな魅力です。

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ただし楽天モバイルの問題点はエリアが少なすぎるという点です。

2021年1月現在、楽天モバイルのエリアは下記のように、東京・大阪・名古屋周辺の都市圏がメインです。

他のエリアはパートナー回線エリアとなり、KDDIの回線を使うので5GBまでしか利用できません。

楽天回線エリアを全国展開することができれば、「データ容量使い放題」という優位性が他のキャリアと比較して強調されるので、楽天モバイルはとにかくエリアの拡充が急務です。

まとめ

KDDIの新料金プランpovo(ポヴォ)の特徴は以下の通りです。

  • 月額2,480円
  • 5分間無料通話なし
  • 申し込みはオンライン限定
  • トッピングが秀逸

2480円にオプションの5分間無料通話を500円で付ければNTTドコモやソフトバンクの格安プランと同じです。

しかし、電話はしないという人は付けないこともできるので、必ずしもドコモやソフトバンクと同じではありません。

200円に24時間データ容量使い放題などのトッピングを選ぶこともできるので、自分のライフスタイルやイベントに合ったオリジナルプランを作成しましょう。