5Gは2020年3月に日本で始まり、2026年は契約数1億3,153万件・人口カバー率98.6%。ただし速さは「どの周波数か」「SAか」で大きく変わります。
目次
結論:5Gの要点
| 項目 | 2026年の状況 |
|---|---|
| 普及 | 契約数1億3,153万件・カバー率98.6% |
| 「5Gなのに遅い」原因 | 4G転用周波数のエリア。速いのはSub6(展開率75.5%・2025年3月末) |
| 料金 | 全社追加料金なし。手続き不要 |
| 低遅延の本命 | 5G SA。楽天モバイルは未提供 |
| 次世代 | 6G仕様の第1版は2029年3月、商用は2030年ごろ |
5Gの3つの性能
| 性能 | 内容 | 実現度(2026年) |
|---|---|---|
| 高速大容量(eMBB) | 4Gの数十倍の速度 | Sub6エリアで実現済み |
| 超低遅延(URLLC) | 1ミリ秒級の応答 | 5G SAの普及待ち |
| 多数同時接続(mMTC) | 1平方kmに100万台規模 | 5G SAの普及待ち |
3G・4G・5Gの違い
| 世代 | 最大速度(理論値) | 主な用途 | 2026年 |
|---|---|---|---|
| 3G | 数Mbps〜14Mbps | 通話・メール | 全社終了(FOMAは2026年3月31日) |
| 4G LTE | 1Gbps前後 | 動画・SNS | 全国をカバーする基盤 |
| 5G | 20Gbps | 高精細動画・IoT・産業 | 契約数1億3,153万件 |
3つの周波数帯
| 周波数帯 | 特徴 | 実効速度 | エリア |
|---|---|---|---|
| 転用周波数 (700MHz〜1.7GHz) |
4G帯域を転用。届きやすい | 4G並み | 広い |
| Sub6 (3.7GHz / 4.5GHz) |
5G本来の帯域 | 数百Mbps〜1Gbps超 | 展開率75.5%(2025年3月末) |
| ミリ波 (28GHz) |
超高速だが障害物に弱い | 数Gbps | 駅・スタジアム等の一部 |
ポイント:ミリ波はエリアも端末も限定的。iPhoneの日本モデルは18 Pro/Pro Max(C2モデム)もSub-6のみです。端末選びはSub6とSA対応を見ましょう。
米国向けiPhoneにはミリ波(n258・n260・n261)の記載あり。国内のミリ波対応は一部のAndroidハイエンド機とモバイルルーターが中心。
2026年9月16日:4社がミリ波の相互活用を検討
ドコモ・KDDI・ソフトバンク・楽天モバイルが9月11日に覚書を結び、すでに設置済みのミリ波基地局・中継器を事業者間で相互に活用する技術や方式を共同で検討すると発表しました。各社が自らエリア展開を進めることが前提で、実施時期や具体策は未公表です。ミリ波は1局あたりの範囲が狭く単独では投資効率が悪いため、その弱点を共同で埋める狙いとみられます。
さらにドコモは2026年9月29日に「ドコモミリ波イニシアチブ」を始動し、AGC・キーコム・京セラ・電気興業・日本電業工作・パナソニック システムネットワークス開発研究所・Visban・フジクラダイヤケーブルの8社と、レピータ(中継器)・メタサーフェス・導波路でミリ波の届く範囲を広げる取り組みを始めています。
エリアはどこまで広がったか
| 指標 | 数値 |
|---|---|
| 人口カバー率 | 98.6%(2025年度末。前年度末98.4%) |
| 高い県 | 神奈川・大阪・沖縄 99.9%。首都圏・富山・愛知・福岡も99%超 |
| 低い県 | 島根 89.2%/高知 92.5%/岩手 93.3% |
| 基地局数 | 33万7,875局(2026年3月末・前年度比3万5,757局増) |
| 国の目標 | 2030年度末(2031年3月末)に全国99% |
出典:総務省「5Gの整備状況(令和7年度末)」(2026年7月27日公表・2026年3月末時点)。低カバー率の県でも主要市街地は通常つながり、差が出るのは山間部・過疎地域です。
料金:追加料金なしが標準
| プラン | 月額(税込) | データ |
|---|---|---|
| 楽天モバイル Rakuten最強プラン | 1,078〜3,278円 | 段階制・無制限 |
| ahamo(ドコモ) | 2,970円 | 30GB+5分通話 ※11/30までキャンペーンで40GB。12/1から40GB・3,135円に改定 |
| LINEMO(ソフトバンク) | 990円〜 | ベストプラン |
| povo2.0(au) | 0円+トッピング | 30GBなら2,780円 |
| ドコモMAX | 5,698〜8,448円 | 無制限 ※満60歳以上は「ドコモ MAX 60歳以上割」で最大3か月割引(2026年10月1日開始・新規契約等が対象) |
NSAとSA
| 方式 | 中枢設備 | 特徴 |
|---|---|---|
| NSA(主流) | 4Gを流用 | 速度は上がるが低遅延は活きない |
| SA | すべて5G専用 | 実測下りNSAの約1.7倍(Opensignal) |
- 大手3社が商用提供中。KDDI系は2026年8月25日にpovo2.0も対応し全ブランドで利用可
- 楽天モバイルは唯一未提供。2025年8月に「2026年に開始」と表明しているが、2026年10月31日時点でも開始日の発表はない
- 使うにはエリア・端末・プラン(SIM設定)の3つが必要
自分がSAにつながっているか分かるようになりました:ソフトバンクは2026年9月29日から、SA対応のiPhone・iPadがSAに接続しているとき、画面上部に「SoftBank 5G SA」と表示する運用を始めました(国内キャリアで初。反映まで最大2週間ほど、Androidは今後)。これまでSAかNSAかは表示では区別できませんでした。
SA化率はキャリアで大差
| 事業者 | 5G基地局数 | うちSA対応 | SA化率 |
|---|---|---|---|
| ソフトバンク | 104,441局 | 99,871局 | 約96% |
| KDDI(au) | 110,037局 | 40,627局 | 約37% |
| ドコモ | 52,532局 | 14,248局 | 約27% |
| 楽天モバイル | 35,108局 | 0局 | 0% |
| 全国(他事業者含む) | 307,263局 | 155,721局 | 50.7% |
出典:総務省 電波利用状況調査(2026年1月13日公表・2025年3月末時点)。KDDIのSA対応局数は同社のSub6局数とほぼ一致=auのSub6エリア≒SAエリア。
基地局の半分がSA対応でも、つながっている時間は4%に届かない
| 端末が実際に接続していた時間の割合(4社平均) | 割合 |
|---|---|
| 5G SA | 3.8% |
| 5G NSA | 52.3% |
| 5Gではない(4Gなど) | 43.8% |
出典:Opensignal 日本レポートの5G SA分析(調査期間2026年4月1日〜6月29日)。SA接続時は速度・品質・遅延のいずれもNSA接続時を上回っていました。
ポイント:5Gの低遅延が使えるかは、住む場所と同じくらい契約キャリアで決まります。ただしSA対応の基地局が増えても、端末がSAにつながる時間はまだごくわずかです。
産業応用とローカル5G
| 用途 | 5Gが効く理由 |
|---|---|
| スマート工場 | SA+ネットワークスライシングで有線並みの低遅延 |
| 遠隔医療 | 映像遅延が致命的。SAの低遅延が前提 |
| 自動運転 | V2Xはミリ秒単位の応答が必須 |
ローカル5G=工場・病院・農場・自治体が限定エリアで自営する5G網。
安全性
| 論点 | 現状 |
|---|---|
| 電波の基準 | ICNIRPガイドラインに基づく規制値あり |
| 基準内での健康影響 | 確認されていない |
| コロナウイルスとの関連説 | 根拠なし。WHO等が否定 |
次の6Gの日程
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2026年6月 | 3GPPがRelease 21の日程を承認 |
| 2027年3月 | 6G無線の作業項目を承認 |
| 2027年 | WRC-27で周波数を議論(7.125〜8.4GHz帯など) |
| 2028年9月/12月 | 物理層/プロトコルの機能凍結 |
| 2029年3月 | ASN.1凍結=仕様の第1版完成 |
| 2030年ごろ | 商用サービス開始が目標 |
- 目標:5Gの10倍以上の速度、衛星も含む統合網
- KDDI:2026年9月2日、7GHz帯屋外実証で下り3.6Gbps
- ソフトバンク:2025年7月に国内初の7GHz帯屋外実証
- 端末:6Gスマホは早くても2030年前後
よくある質問
Q. 5Gに手続きは必要?
不要です。5G対応端末と対応プランがあれば自動でつながり、追加料金もかかりません。
Q. 4Gスマホは使えなくなる?
使えます。4Gの終了は当面予定されておらず、終了したのは3Gです。
Q. 5G SAは自分のスマホで使える?
会社・プラン・端末の3つが揃えば使えます。楽天モバイルは2026年10月時点で未提供です。ソフトバンクのiPhoneなら、9月29日から画面に「SoftBank 5G SA」と出るのでSA接続中か確認できます。
Q. バッテリーの減りは早くなる?
4Gより消費が増える傾向はあります。気になれば設定で5Gをオフにできます。
まとめ
- 5Gは1億3,153万件・カバー率98.6%まで普及
- 「遅い5G」の原因は4G転用エリア
- 料金は全社追加料金なし
- 低遅延にはSAが必要。SA化率はキャリアで大差
- 6Gは2030年ごろ。今の端末選びには影響なし
※本記事は2026年9月12日時点の情報(総務省の2025年度末エリア整備状況、事業者別のSA対応状況、povo2.0の5G SA対応、iPhone 18 Proのミリ波非対応、3GPP Release 21の日程など)に更新し、2026年9月13日に図表中心の構成へ再編集し、2026年9月24日に大手4社によるミリ波基地局の相互活用の共同検討(9月16日発表)を追記したものです。2026年10月17日に、ドコモが9月29日に始動した「ドコモミリ波イニシアチブ」、ソフトバンクが9月29日に始めた「SoftBank 5G SA」の接続表示、ドコモ MAX 60歳以上割(10月1日開始)を追記し、楽天モバイルの5G SAが10月時点でも未提供であることを確認しました。料金・仕様・エリアは変更される場合があるため、最新情報は各社公式サイトをご確認ください。2026年10月31日に、基地局のSA対応率と、端末が実際にSAへ接続していた時間の割合(3.8%)を対比する表を追記しました。
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